かんぽ生命の不正販売を報じた番組をめぐり、日本郵政グループから抗議を受けたNHK経営委員会が平成30年10月、当時の上田良一NHK会長を厳重注意した問題で、委員長代行だった森下俊三現委員長が経営委の会合で番組内容に意見を述べていたことが6日分かった。5日の衆院総務委員会で森下委員長が認めた。
立憲民主党の長尾秀樹氏は「(会合で森下氏らが郵政側への対応を協議した際、上田氏に対し)番組の作り方に問題があったと発言したのではないか」と質問。森下氏は「非公表を前提に番組について自由な意見交換を行った」と説明したが、自身の発言へのコメントは差し控えた。
また番組編集に介入する意図は否定し「具体的な制作手法について指示したものではなく、自主自律や番組編集の自由を損なう事実はない」と強調した。