米Amazon.comは3月14日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響でユーザーが増加し、顧客サービスに影響を及ぼしていると公式ブログで状況を説明した。日用雑貨などの一部の商品の在庫が切れ、プライム会員向けの配達が通常より時間がかかるようになっている。販売パートナーと24時間体制で改善に取り組んでいるとしている。
米国や日本の一部地域で提供している生鮮食料品や日用雑貨をオンライン販売する「Amazonフレッシュ」でも「ご注文の集中により、ご希望の配送日時をご指定いただけない場合があります」と表示される。
WHOのパンデミック宣言以降、外出を控えてオンラインで買い物をする人が増えている。また、Amazonは12日、フルフィルメントセンター(出荷倉庫)の作業員の出勤方針を緩和し、3月中は無休ではあるが無制限に休暇を取得できるようにした。この方針変更も配送の遅れに影響しているようだ。
また、新型コロナウイルスに感染した配送サービスパートナーや非正規従業員に対しては、最大2週間分の給料に相当する助成金を提供する。同社はそのために、2500万ドル(約26億7000万円)のAmazon Relief Fundを設立した。
同社は新型コロナウイルス関連の対策についてのまとめページを開いており、日々更新している。(ITmedia News)