日銀が13日発表した3月のマネーストック(通貨供給量、月中平均残高)速報によると、現金や預金など世の中に出回る通貨の合計「M3」は、前年同月比2・7%増の1380兆6千億円だった。金融機関の貸し出し増加で緩やかに拡大している。
M3に含まれる「現金通貨」は1・8%増の103兆9千億円だった。普通・当座預金の残高を示す「預金通貨」は6・9%増の726兆5千億円だった。
M3に投資信託や国債を加えた「広義流動性」は2・7%増の1833兆5千億円。投資信託の伸び率が減ったため、7カ月ぶりにプラス幅は縮小した。
マネーストックは金融部門から個人や企業に流れたお金の量を指す。