マツダが14日発表した2020年1~3月期連結決算は、純損益が202億円の赤字だった。四半期ベースでの赤字は、東日本大震災による部品調達網の乱れの影響が続いていた12年4~6月期以来、7年9カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大により主力の欧米市場で販売が低迷した。
マツダは本社工場(広島市)や防府工場(山口県防府市)で5月末までの一部生産停止を決めている。古賀亮取締役専務執行役員は電話による記者会見で、6月以降も減産を継続する考えを示した。
マツダの19年度の世界販売台数は前年度比9%減の141万9千台。新型コロナの影響による販売減は約6万台だったという。
同時に発表した20年3月期連結決算は売上高が前期比3・8%減の3兆4302億円、純利益が80・8%減の121億円と減収減益。21年3月期の業績予想は、合理的な算定が困難だとして公表を見送った。