露改憲が成立へ 国民投票、約8割超賛成 プーチン氏続投に道

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モスクワ市内で行われている国民投票の開票作業(ロイター)

モスクワ市内で行われている国民投票の開票作業(ロイター)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシア全国で1日、プーチン大統領(67)の続投を可能にする憲法改正の是非を問う国民投票が行われた。露中央選管によると、開票率96%時点での賛成率は78%超に上り、投票者の過半数の賛成を条件とする改憲の成立は確実となった。投票率は65%。新憲法はすでに議会などでの承認手続きを終えており、投票結果が確定次第、速やかに発効される見通し。

 現憲法は大統領任期(1期6年)を「連続2期まで」と制限しており、現在連続2期目(通算4期目)のプーチン氏は2024年の大統領選には出馬できなかった。しかし新憲法は、大統領任期を「最大2期まで」に改める一方、現憲法下での大統領経験者の任期数を帳消しにする規定を盛り込んだ。これによりプーチン氏の次期大統領選への出馬が可能になった。

 仮にプーチン氏が24年の大統領選に出馬して勝利すれば、36年まで最長2期12年にわたり再び大統領を務められる。プーチン氏は24年の出馬の可能性を否定しない一方、「まだ何も決めていない」と述べている。 プーチン氏は続投の可能性を示唆することで、自身の影響力低下を回避するとともに、露政財界内に「ポスト・プーチン」を見据えた権力闘争が起きるのを未然に防ぐ思惑があるとみられる。露専門家内でも「プーチン氏は続投の可能性を残しつつ、後継者探しを進めていく」との見方が強い。

 新憲法は大統領経験者への不逮捕特権や退任後の終身上院議員資格の付与など、大統領の権限を強める内容。領土の割譲を原則的に禁じる条項も新設され、日露間の北方領土交渉への悪影響が懸念されている。結婚は男女の結びつき▽神への信仰▽祖先の追憶-など、保守的価値観を強調する記述も盛り込まれた。

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