電気自動車に乗り換える自動車業界…内燃機関車の終末?

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現代自動車の電気自動車ラインナップ。先月アイオニック5(右)を発売し、来年にアイオニック6(左)、2024年にアイオニック7を発売する計画だ。[写真 現代自動車]
現代自動車の電気自動車ラインナップ。先月アイオニック5(右)を発売し、来年にアイオニック6(左)、2024年にアイオニック7を発売する計画だ。[写真 現代自動車]

「自動車学科でエンジン・変速機を専攻したいという学生がいない」。

「機械工業の花」と呼ばれた自動車エンジンを作る技術者は消えるということなのか。首都圏にある大学の自動車学科のある教授は「エンジン専攻希望者は見られず、代わりに自動運転、センサー、水素、バッテリーに関心を持つ学生は多い」と話した。内燃機関車から電気自動車時代への転換が予想より早く進み、未来自動車を作る学生の目はすでに電気自動車に移っているということだ。

自動車業メーカーはだれもが電気自動車メーカーへの変身を宣言しているところだ。世界1位の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンも例外でない。フォルクスワーゲンは15日、「2030年に240ギガワット時規模の電気自動車用バッテリーを独自に生産する」と宣言した。昨年基準で世界の新車市場規模は約7500万台、フォルクスワーゲンは15%前後のシェアを持っている。したがってフォルクスワーゲンの宣言は2030年から約500万台の電気自動車を作るという、すなわち生産する自動車の半分を電気自動車にするという意味だ。電気自動車の先駆者に当たるテスラはすでに昨年9月にフォルクスワーゲンをはるかに上回る電気自動車量産計画を出している。テスラのバッテリー生産目標は3000ギガワット時でフォルクスワーゲンの10倍以上だ。

◇2030年には新車の2台に1台は電気自動車

ソジョン大学自動車学科のパク・チョルワン教授は「フォルクスワーゲンの発表は衝撃的だが事実はテスラをまねたもの。年間1000万台を売るフォルクスワーゲンすら電気自動車スタートアップのファーストフォロワーになると宣言しただけに他の自動車メーカーも後に従うほかないだろう」と診断した。現在の電気自動車市場でも1位と2位をそれぞれ記録しているテスラとフォルクスワーゲンが計画通りに目標を達成するならば2030年までに世界で売られる新車の2台に1台は電気自動車となる。これは事実上先進国市場で売れる新型車の大部分が電気自動車で代替されることを意味する。

電気自動車時代が近づき世界の自動車市場の再編も予想される。自動車業界に10年間でこれまでと比較できない規模の構造調整の高波が押し寄せるだろうという分析が出ている。ハイ投資証券リサーチセンター長のコ・テボン氏は「自動車陣営で世界ビッグ4だけ生き残るという話が常にあったがもう来るところまで来たとみる。電気自動車時代には100年の歴史がある伝統自動車メーカーも消えかねない」と話した。特に現在電気自動車競争力が落ちるイタリアやフランスの伝統的な強者が生き残りの脅威にさらされるだろうと指摘される。

◇新興強者・IT業者・既存自動車メーカー間で競争の見通し

現在の世界の電気自動車陣営は3つに分かれている。まずテスラやルーシッド(米国)、ニオ(中国)、リマック(クロアチア)のような新興電気自動車強者の出現だ。2番目はフォックスコン(台湾の半導体メーカー)、マグナ(カナダの自動車部品メーカー)、ソニー(日本の電子企業)など電気自動車市場を狙う半導体・IT強者で、進出に向けた準備をしている。「アップルカー」の量産を準備するアップルもそうだ。そして3番目はフォルクスワーゲン、トヨタ、GM、現代自動車など伝統的な自動車メーカーだ。

コ・テボン氏は「電気自動車専用プラットフォームを備えているのはテスラとフォルクスワーゲン、GM、現代自動車、トヨタ程度だが、フォルクスワーゲンが今回乗り出して残りのメーカーの電気自動車への転換速度も速くなるだろう」と話した。続けて「伝統企業と新興強者の間で生き残りに向けた合従連衡も激しくなるだろう」と予想する。また、電気自動車用バッテリーをめぐる自動車業界とバッテリーメーカー間の主導権争いも本格化している。パク教授は「フォルクスワーゲンのバッテリー自給化宣言は電気自動車時代のヘゲモニーを自動車が握って行くということ。バッテリーメーカーは自動車メーカーが要求するスペックの製品を生産できる技術力を備えてこそ生き残ることができるだろう」と話した。

◇韓国も電気自動車の生態系・人材プール増やさなくては

昨年世界の電気自動車シェア約6%の現代自動車グループも悩みが深まっている。バッテリー内在化の側面では後発走者に挙げられる。また、LGエネルギーソリューション、SKイノベーション、サムスンSDIと「バッテリー同盟」を構築したが、バッテリー競争力をさらに高めるべきという声は絶えない。業界では韓国が電気自動車大戦で押し出されないようにするには自動車とバッテリー関連のインフラ投資をさらに増やすべきとの指摘が出る。韓国自動車研究院のイ・ハング選任研究委員は「今後電気自動車市場は自動運転の完成度などソフトウェア競争力がカギ。ドイツは自動車産業のエンジニアが12万人、韓国は5万人だ。現代自動車は部品メーカーと協力して電気自動車の生態系構築に向けた人材プールを増やさなければならない」と話した。彼は「政府も部品産業の電気自動車事業転換、研究開発投資、人材養成に向けたパッケージ支援をしなければならない」と強調した。

電気自動車市場調査機関EVボリュームズによると、今年のプラグインハイブリッドと水素電気自動車を含めた電気自動車市場規模は昨年より42%成長した462万、2025年は1276万台と予想される。また、2025年にメーカー別の販売台数はテスラが250万台で1位、フォルクスワーゲンが150万台、GMが80万台、ルノー日産アライアンスが60万台、現代自動車が50万台などの順になると予想した。

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