ロシア軍、バフムート方面での積極的な作戦に移行

ウクライナ軍のシルスキー大将は、ロシア軍の攻勢再開をクピャンスク方面で確認していたが、新たな情報によれば、ロシア軍が一度に複数の方向へ進軍しようとしているとのことです。さらに、バフムート方面のロシア軍も大幅に強化され、防衛から積極的な作戦に移行したようです。

最終的には「抵抗する力」を奪うことが勝利への鍵

シルスキー大将は、東部司令部の司令官として、敵がクピャンスク方面で攻勢を開始し、目標としているのはウクライナ軍の撃破とクピャンスクの包囲、そしてオスキル川沿いまでの進攻だと述べていました。視覚的証拠もその主張を裏付けるものでした。

ウクライナ軍の報道官も、ロシア軍がクピャンスク方面に「ストームZ」と「ストームV」などの兵力を投入し、攻勢を継続していることを報告しています。一方、シルスキー大将は、東部はまだ困難な状況が続いており、特にクピャンスク方面では複数の方向からの攻勢を行っているだけでなく、バフムート方面でも防御から積極的な作戦に移行し、失地の回復を試みていると述べています。

クピャンスク周辺の戦況
出典:GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

バフムート方面の積極的な作戦とは

バフムート方面では、ロシア軍がウクライナ軍の前進を阻止し、空挺部隊による失地回復を試みているそうです。一部地域では「ストームZ」が投入されているとのことです。これにより、戦場の攻守の主導権が入れ替わりつつあることが示唆されています。

ただし、具体的な攻勢規模や作戦内容はまだ不明です。しかし、ドネツク周辺でも興味深い兆候が観測されています。

ドネツク周辺の戦況
出典:GoogleMap ドネツク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ドネツク西郊外の戦況マップには、黄色と赤の丸が示されています。これは10月1日から30日までに観測された視覚的証拠を示しており、ノボミハイリフカ方向に集中していることがわかります。特に注目すべきは、ロシア軍の装甲車輌がノボミハイリフカ周辺に出現している点です。

この地域への装甲車輌の接近は初めてであり、ロシア軍の地雷処理戦車が活動しています。これは「地雷源に通行可能な道を切り開く」という行為であり、攻勢の下準備と考えられます。

“Shadow drone group observes a russian tank with mine roller plow through minefields until ultimately getting damaged and abandonned SE of Novomikhailivka. Tank Location: 47.831721, 37.531568 @GeoConfirmed @UAControlMap Twitter Link

ロシアの戦略とウクライナの抵抗

現時点では、クピャンスク方面の攻勢規模やバフムート方面の積極的な作戦内容は明確ではありませんが、他の戦線でも攻勢の兆候が見られるなど、ロシア軍の攻勢を止めるためにどれだけ削ることが必要なのか、疑問が生じます。

また、侵攻初期の失敗については、ウクライナ軍の規律正しい戦闘力に言及されていますが、戦場の様相は今では「消耗戦を支える兵站の勝負」となっています。ロシアの経済力や生産力、人的供給能力にはまだ破綻の兆候は見られません。

ウクライナ軍の戦闘
出典:Генеральний штаб ЗСУ

ロシアには西側にとって許容できないリスクとコストに耐えるような「火の玉のような強い意思」があり、ウクライナの人々を称賛しています。それにもかかわらず、この戦争の結末はどうなるのでしょうか?

以上がロシア軍のバフムート方面での積極的な作戦についての最新情報です。

ソースリンク:https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-in-the-bakhmut-area-were-significantly-strengthened-and-shifted-from-defensive-to-active-operations/