東名の直接アクセスで便利に
横浜市内の東名高速に、新たなインターチェンジの設置が検討されています。
実現すれば一体どう便利になるのでしょうか。また計画はどこまで進んでいるのでしょうか。
検討されているのは、横浜市瀬谷区の上瀬谷エリアです。横浜町田ICと綾瀬スマートICの中間で、横浜町田ICの南側1.5kmほどの位置です。
なぜここに設置されるかというと、大規模再開発が計画されており、将来的な需要が高まっているからです。
上瀬谷エリアは、もともと広大な旧米軍施設「旧上瀬谷通信施設」がありましたが、2015年に土地が返還され、整備されることとなりました。開発区域は約242ヘクタールにものぼります。
まずは2027年に「2027横浜国際園芸博覧会」の会場となる予定。博覧会が終わったあとは「次世代型テーマパーク」をはじめ、災害時の拠点となる「広域応援活動拠点」、農業振興地区、物流地区など、エリアごとに整備されていきます。
広域防災拠点として、東名からの緊急車両や物資輸送車両が直結することは重要です。それだけでなく、新たな物流センターの誘致にも期待がかかっています。そのためには文字どおりの「東名直結」という構造は魅力となるわけです。
インター直結構造は、3案が検討されています。まず縦に伸びる「環状4号線」とはアンダーパスで立体交差し、信号はありません。そこから、高架で東名をまたいでいくか、地下トンネルで東名の下をくぐるか、今後決定されていきます。
気になる進捗ですが、事業化に向けて、都市計画決定と環境アセスメントの手続きが進められています。環境アセスメントは、3段階「方法書」「準備書」「評価書」のうち、最初の「方法書」をまとめるための準備段階に進んでいるところです。
くるまのニュース編集部