止まらぬコメ高騰 背景には「買い戻し」条件と「備蓄米の入札価格高騰」の二重の壁 政府買い入れ当時の“2倍”に【サンデーモーニング】


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■江藤農⽔⼤⾂「30万トン出しましたが、流通しません」

5月14⽇、⾃⺠党の⼩野寺五典政調会⻑が視察に訪れたのは、政府が備蓄⽶を保管している倉庫。

備蓄⽶を放出してもコメの価格⾼騰が続く現状に、危機感を募らせているのです。

自民党 小野寺五典 政調会長
「価格の⾼騰に何の原因があるのか。政府にしっかり確認をしていただきたい」

政府は、今年3月から現在までに31万トンの備蓄⽶を放出。しかし12⽇に発表されたコメの平均価格は、5キロ当たり19円しか下がっていません。

この状況に、江藤農⽔⼤⾂も…

江藤拓 農水大臣
「⾔い訳はしませんが、あまりうまくいってるとは思っておりません。30万トン出しましたが、流通しません。相変わらずスタック(⽬詰まり)しております」

備蓄⽶が、流通段階で“⽬詰まり”しているという分析。

実際の現場はどうなのでしょうか。備蓄⽶を扱う広島の卸売業者を訪ねると、政府が放出している備蓄⽶を買い付け、すでにそのほとんどを販売したといいます。

コメ卸売会社「食協」武信和也 社長
「2週間前には30袋あったんですが、今はもう3袋しかなくなりました」

ここでは政府の⾔う“⽬詰まり”は⾒られません。では何故、コメの価格は下がらないのでしょうか。

■「買った量だけ戻さないといけない」…価格下落を阻害する政府の“条件”

コメ卸売会社「食協」では、コメに親しんでもらおうと、毎年⽥植え体験会を開催。

集まった⼈たちからも、今年は価格⾼騰に関する質問が相次ぎます。

参加者
「これ(コメの⾼値)はいつ頃まで続くか、いつになったら元に戻るか」

皆、備蓄⽶の放出で価格が下がると期待していたのです。

武信社長
「(備蓄⽶は)買った量だけを、8⽉9⽉の新⽶で戻さないといけない。これがネックになっているんですね」



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