実業家の堀江貴文氏(通称ホリエモン)が12日、自身のYouTubeチャンネルで「国民民主党が山尾志桜里さんの公認を取り消した件について解説します」と題した動画を配信した。この中で、堀江貴文氏は山尾志桜里氏の国民民主党からの公認取消問題や、不倫を巡る社会的なバッシングの是非について、独自の分析を交えながら疑問を呈した。
堀江氏が語る山尾志桜里氏の人物像と評価
堀江氏は、山尾氏の元夫がライブドア時代に共に仕事をした〝元部下〟だったという個人的なつながりを明かした。さらに、「僕が東京拘置所に入っている時に結婚された。(私が)シャバにいれば結婚式にもおそらく参列していた」と振り返った。政治家としての山尾氏については「有能。女性初の首相候補の一人だと僕は思っていた」と高く評価している。
不倫バッシングと「ミソギ」の難しさ
その上で、堀江氏は不倫問題に対する日本社会の国民性について言及。「家庭を維持しようとしている人から『人の道に反しやがって』と格好のマトにされそうだなと思っていた」と、強いバッシングが予想された状況を語った。また、「スキャンダルで辞任した人って『ミソギが済んだ』と言って復帰するんですけど、(山尾氏の場合は)ダメでしたね」と、政界復帰における「ミソギ」の難しさを指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表の読みが外れたとの見方を示した。
堀江貴文氏 国民民主党 山尾志桜里氏の公認問題について語る
国民民主党への影響と支持率の低迷を分析
さらに、堀江氏は国民民主党の現状について分析。山尾氏の公認取消と再公認(「往復ビンタ」と表現)が、党の支持率低下に繋がったとの見解を示した。「もともと、30~40代くらいのフワッとした支持であり、50代以上の中高年には人気があったわけではない」とし、山尾氏や須藤元気氏を公認する前から党全体の人気に陰りが見えていたが、今回の件でそれが決定的になったと述べた。
今後の政局:漁夫の利を得るのは誰か
この状況を踏まえ、今夏の参院選に向けた各党への影響について、堀江氏は「漁夫の利を得たのはおそらく自民党」と推測。公明党も若手から変化への機運を感じるとし、一度支持率が下がっていた日本維新の会も勢いを取り戻すのではないかとの見解を示した。
結論:問われる不倫問題への過剰反応と須藤氏の「反ワク」問題
最後に、堀江氏は改めて山尾志桜里氏へのバッシングについて「そこまで悪いことした?不倫でここまで叩くの、マジでやめた方がいいのでは」と問題提起した。さらに、国民民主党が須藤元気氏を公認している点に触れ、「それ(不倫)よりも『反ワク』を掲げている須藤氏を公認している方がどうなん?と僕は思っています」との見解を示し、自身の分析を締めくくった。