「お前はキャラがないから、デブになれ」――かつて契約していた会社の経営者からのハラスメントを受け、体重が83キロから122キロまで激増したというひげごろーさん(46)。彼はその経験から一転、ダイエットと筋トレを決意し、見事に肉体改造を成功させました。現在ではボディビルの大会にも出場するほどの変化を遂げています。
この劇的な変化は、彼の人生に思いがけない影響をもたらしました。現在、施工管理技士講座の講師を中心に多方面で活躍するひげごろーさんに、その詳細を聞きました。
筋トレとダイエットで肉体改造に成功し、講師として活躍するひげごろーさん(46)
筋トレ開始で年収が大幅アップ
ひげごろーさんは、筋トレを始めてから収入が大幅に増加したと語ります。筋トレを始める前の年収は200万円弱でしたが、現在は約1800万円にまで増加しました。その内訳は、会社員としての施工管理技士講師からの収入が約400万円。残りの約1400万円は、非常勤講師、書籍の印税、YouTubeの広告収入、そして施工管理技士のオリジナル試験対策教材販売などで得ています。
では、本当に筋肉トレーニングが収入アップに直結しているのでしょうか?ひげごろーさんは、これに断言します。「絶対に関係ありますね。」
肉体改造がもたらした自信と仕事への好影響
かつて見た目に自信がなく、人前に出るのが苦手だったというひげごろーさん。しかし、ダイエットと筋トレによって外見が大きく変わったことで、自身の努力の成果に対する自信を持つことができました。この自信が、生徒に対して分かりやすい授業を届けようという心の余裕を生んだと言います。自信を持てるようになったことが、仕事のパフォーマンス向上に大きく貢献したと感じています。
現在、「マッチョ講師」として活動する彼の「キャラ売り」は、過去の強要されたものとは全く異なり、現在の活動には不可欠な要素となっています。
「キャラ」維持へのこだわりと周囲の反応
現在の「マッチョ講師」というキャラクターを維持するために、ひげごろーさんは常にそのスタイルを貫いています。通勤時や授業中も、その特徴的な服装をしています。
街で「YouTube見てます」と声をかけられることも増え、生徒からは「いつもその格好なんですか?」と驚かれることもあります。しかし彼は、「無難な格好で年収200万円と、奇抜な格好で年収1000万円以上、どっちがいい?」と問いかけます。すると生徒は皆、「無難な格好で1000万円以上」と答えるそうです。
年収増加で変化した生活と妻の支え
年収が約10倍になったことで、生活は一変しました。以前は何をするにも遠慮がありましたが、今は買いたいものを自由に買い、やりたいことをためらわずにできる生活を送っています。経済的なゆとりが、心のゆとりにつながっています。
ひげごろーさんの妻は、彼が35歳で肥満体型だった頃からずっと一緒にいます。彼女は、彼の劇的な変化と現在の活動に対して、「やりたいことをやって、生き生きしているならいいと思うよ」と肯定的な反応を示してくれているそうです。お金がなかった時代から彼を支え続けてくれた妻への感謝の気持ちを語りました。
パワハラによる困難を乗り越え、肉体と人生を大きく変えたひげごろーさん。彼の物語は、自己変革が自信となり、それが仕事や人生全体の好転につながる可能性を示唆しています。
出典:Yahoo!ニュース オリジナル (文春オンライン)