気象庁が鹿児島県の十島村の悪石島で最大震度5強を観測した地震について会見を行いました。そこで7月5日に大災難が起きるという予言について言及しました。
これは2011年3月の東日本大震災を予言したというたつき諒さんの漫画『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社刊)の中で「2025年7月5日に日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂(噴火)」「太平洋周辺の国に大津波が押し寄せた」「その津波の高さは東日本大震災の3倍」というものです。
気象庁と記者とのやり取りは以下の通り。
Q:例の国内外で広まっている”予言の日”がまさに今日。実際に地震も起きているし、不安に思っている人もいるかと思うが、改めてメッセージありましたら。
A:まず、漫画の予言についてですけれども、現在の科学的知見では日時・場所・規模を特定した地震予知は困難です。ですから地震が偶然に発生したとしても科学的根拠があるものではない。他方、日本はいつでも地震が起きる可能性がありますから、日頃からの地震への備えをお願いしたいと思います。以上です。
Q:予言との関係、7月5日で大きめな地震が起きたが偶然だという認識でよかったですか?
A:全くの偶然です。一般的な話をします。日本では震度1以上の地震は1年間でだいたい2000回以上発生します。多い時には2016年ですけど6587回、震度1以上の地震が発生している。ということは多い時には1日10回以上、どこかで震度1以上の地震が日本で発生するということ。予言を言っているとたまたま当たることはある。問題は因果関係があるかだが、因果関係はない。そのようなか科学的根拠がない情報には、少なくとも今テレビをご覧になられている方には、そのような考えを持たずに科学的知見に基づいて判断してほしいですし、私たちは知っていることはお伝えをしているし、分からないことは分からないと言う。ぜひ最新の情報に接するようにお願いしたい。
(『ABEMA NEWS』より)
ABEMA TIMES編集部