【ニューヨーク=本間英士】米南部テキサス州の洪水で、複数の米メディアは6日、死者数が少なくとも82人を超えたと報じた。キャンプ場にいた少女らを含む数十人が行方不明とみられる。トランプ大統領は大規模災害にあたると宣言。「100年に一度の大惨事だ」と記者団に述べた上で、行方不明者の捜索や救助に全力を尽くすと強調した。また、11日に被災地を訪問する意向を表明した。
地元当局やCNNテレビなどによると、集中豪雨による洪水が4日にテキサス州中央部で発生。特に被害が大きかったカー郡の死者は68人となり、このうち28人は子供だった。キャンプ場にいた少女ら約10人の行方が分かっていない。
氾濫したグアダルペ川周辺には多くのキャンプ場があり、夏休みを迎えた多くの子供たちがサマーキャンプに参加していた。4日は米独立記念日のため祝日で、他にも多くの人がキャンプ場を訪れていたとみられる。
テキサス州のアボット知事は6日の記者会見で、把握している人数以外にも行方不明者がいるとの見方を示した。また、今後数日間で「さらなる大雨」が予想されるとし、「一部の地域では突然の洪水が生じる危険性がある」と警告した。
米国出身のローマ教皇レオ14世はX(旧ツイッター)で、「大切な家族を亡くしたすべての人々に心からお悔やみ申し上げる」と投稿した。