都内の人気ラーメン店で、従業員とみられる男性が厨房内でタバコを持っている様子を捉えた画像がXに投稿されて「厨房内で喫煙している店では食べたくない」「法律違反では?」といった批判の声が相次いでいる。
都内の保健所は7月8日、弁護士ドットコムニュースの取材に「一般論」と前置きしたうえで「飲食店の厨房で喫煙する行為は、食品衛生法に基づき認められていない」と説明した。
●「営業時間外でも厨房の喫煙はできない」
問題となった画像には、政党の名前が書かれたTシャツを着用し、右手の親指を立ててポーズをとる男性の姿が写っている。一方、左手には灰のついたタバコを持っている様子が確認できるが、点火されていたかは不明だ。
この画像をめぐり、X上では「厨房内で喫煙していたのか」という疑問の声が広がっている。
店があるとされる目黒区の保健所担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に「一般的な話になるが、飲食店の厨房の中での喫煙がもし事実であれば、食品衛生法などに基づいて、やめるよう指導をおこなうことになる」と述べた。
食品衛生法施行規則には「食品等取扱者は所定の場所以外での着替え、喫煙及び飲食を行わないこと」と明記されおり、担当者は「吸い殻やタバコの灰などが、食品を汚染する可能性があるので、汚染防止の観点から、たとえ営業時間外であっても、厨房での喫煙は認められない」と強調する。
もし厨房での喫煙が確認された場合、どのような対応がとられるのだろうか。
「喫煙については、さまざまな法律で規定がされているが、まず事実であるか確認したうえで事実であれば、保健所から『やめてください』と指導することになる。もし指導に従わない場合は、最終的には行政処分ということもありうる」(担当者)
弁護士ドットコムニュース編集部