「2ちゃんねる」開設者で知られるひろゆき氏(西村博之氏、48)が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、立憲民主党の米山隆一衆院議員の外国人問題を巡る投稿に対し私見を述べた。ひろゆき氏は、米山議員が唱える「外国人排斥」への懸念に対し、具体的なデータを示しつつ異論を呈した形だ。
立憲・米山議員の投稿内容
米山議員は10日にXへ投稿し、「一見日本人ファーストに見える外国人排斥は、日本を世界から遅らせ、日本人ラストになります」と主張。さらに、「世界から人材を集める開かれた国になる事によってこそ、日本は再び Japan is the first(No.1)となる事が出来ます」と述べ、優秀な外国人材受け入れの重要性を訴えていた。
ひろゆき氏の反論と提示されたデータ
これに対し、ひろゆき氏は米山議員の投稿画面を引用しつつ反論。「令和5年の技能実習生の失踪者数は9753人。クルド人で難民申請が通り労働許可が出たのは1人。『入管に爆弾を投げろ』と指示する違法滞在者も居る」と具体的な数字や事例を挙げた。その上で、「世界から集めた人材とやらによる外国人不法労働者が毎年1万近く居るのに、違法な外国人滞在者の送還を『外国人排斥』と呼ぶ立憲民主党議員」と強く批判し、不法滞在者の送還を「外国人排斥」と表現することへの疑問を呈した。
社会問題について発信するひろゆき氏の肖像写真
米山議員とのやり取り、そしてユーザーの反応
ひろゆき氏の投稿を受け、あるユーザーが「なんで引用とかリプにしないの?米山と直接討論してほしいけど」と質問した。これに対し、ひろゆき氏は「米山さんがおいらをブロックしてるので、米山さんにどうぞ~」と回答し、米山議員にブロックされているため直接リプライができない状況を説明した。また、他のユーザーからは「ひろゆきはたまーにまともなことを言う」「誰でも良いから外国人入れて仕事に就かせるのと優秀な外国人を入れるのでは全く別の話」「有害なだけの外人がいるのは事実だしちゃんと対処しないと 日本人が身を守ることは差別でも排外主義でもない」といった意見が寄せられており、ひろゆき氏の指摘に対する様々な反応が見られた。
このやり取りは、日本の外国人政策、特に不法滞在者への対応や人材受け入れのあり方について、社会で議論が続いている現状を浮き彫りにした。立憲民主党議員の「外国人排斥」という言葉の使用を巡る論点は、意見が分かれるところだ。