警官が出動、ロープで制限も… “撮り鉄”対策バッチリの「カシオペア」ラストランでちょっと意外な光景が


【実際の写真】「カシオペア」最後の雄姿

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警官まで動員したのに

 線路内に入って撮影するなど、マナー違反を指摘されることもある“撮り鉄”対策で、ホームには駅員だけでなく警官まで動員して警備、ロープで行動範囲を制限する厳戒態勢に。

 だがその必要はなかった。怒号なし、場所取りを巡る争いもなし。ひときわ混雑していたカシオペアのヘッドマーク付近でさえ、押し合いはなし。礼儀正しいのだ。

 そして出発のアナウンスとともに列車が動き始めると、再び撮影タイムに。最後尾の車両が上野駅から姿を消し、星空の下に消えていくと、あちこちから「ありがとう〜!」の声が上がった。

フレンチに懐石料理も

 しかし、北海道新幹線の開業に伴い2016年に定期運行を終了。同年6月からはツアー列車として不定期に運行するのみとなり、さらに予約が取りにくい車両となっていた。

 そして、車両の老朽化などを理由に、28日の運行がラストランに。惜しまれながらもその26年の旅路に幕を下ろした。

「週刊新潮」2025年7月10日号 掲載

新潮社



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