ロシア、米の停戦要請もウクライナに大規模攻撃 各地で被害


【写真】ロシアの攻撃を受けたウクライナ・ビンニツァ州の工業施設

各地への攻撃で、女性1人が死亡し、20人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領の出身地である中部クリビーリフでは、ミサイル攻撃により電力と水道が途絶したという。

攻撃は、トランプ氏がロシアに対し、50日以内に和平合意に達しなければ厳しい制裁関税を課すと警告してから2日後に行われた。

ウクライナとロシアの直接的な和平協議は1か月以上前に行われたのを最後に中断しており、ロシア側は協議継続に前向きな姿勢を示しているものの、次回の予定は立っていない。

ウクライナ空軍によると、ロシアは今回、15日夜から16日朝にかけて少なくとも400機の無人機と、2014年に併合したクリミア半島から弾道ミサイル「イスカンデル」を発射した。

中部ビンニツァでは夜間の無人機攻撃により8人が負傷。北東部ハルキウでは3人が負傷したと地元当局が発表した。クリビーリフでは少なくとも15人が負傷した。

クリビーリフ市長のオレクサンドル・ビルクル氏は、負傷者の中には17歳の少年も含まれており、腹部に重傷を負い、病院で治療を受けているとSNSで明らかにした。

「弾道ミサイル1発とシャヘド28機が同時に飛来するのは前例がない」と述べた。

米政府が仲介する停戦交渉が停滞する中、ロシアはここ数週間でウクライナに対する攻勢を強めている。

トランプ氏は14日、北大西洋条約機構(NATO)と合意し、ウクライナに米国製の防空システムと兵器の追加供与を行うと発表。ロシアが停戦を拒んでいることへの不満を示した。【翻訳編集】 AFPBB News



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