SHIBUYA TSUTAYA IP書店は、VTuberグループ・ホロライブの関連グッズ販売イベント「ホロナツパラダイス POP UP SHOP」における「66種類ランダム」という販売形式について謝罪し、変更を発表しました。この決定は、多数のファンからの懸念の声に加え、ホロライブ所属の戌神ころね氏がX(旧Twitter)で異例の苦言を呈したことが背景にあります。
問題視された「66種類ランダム」販売の経緯と変更点
8月1日から開催予定の「ホロナツパラダイス POP UP SHOP」では、一部商品が「66種類ランダム」という極めて多岐にわたる形式で販売されると告知され、これが物議を醸しました。消費者は「推し」のグッズを手に入れるために多大な出費を強いられる可能性があり、この販売形式に対し、多くの意見や指摘がSHIBUYA TSUTAYA IP書店に集中。事態を受けて同社は、「お客様に混乱を招いてしまったことを反省し、販売形式を変更させていただきます」と発表しました。今後は、ユニットや期ごとに構成された5種類のグループ(1グループ12~14種)に分けてランダム販売を行う形へと変更されます。
SHIBUYA TSUTAYAで開催されるホロライブ「ホロナツパラダイス」グッズ販売イベントのキービジュアル
戌神ころね氏の異例の苦言とその影響
今回の販売トラブルは、ホロライブ所属の人気VTuber、戌神ころね氏も看過できない事態でした。彼女は自身のX(旧Twitter)サブアカウントで、「66種のランダムてなんやねん…なんやねん…」と率直な疑問を投げかけました。さらに、「うちの会社のことだから当事者が言うのはどうなんだろうって思うけど自分が嫌なものは嫌だしころねはこれを自分のリスナーさんに笑顔で買ってね!とは言えない」と、ファンへの配慮と自身の正直な気持ちを表明。この影響力の大きな発言も、今回の変更決定を後押ししたと見られます。
信頼回復へ向けた企業の対応
販売形式の変更発表に際し、SHIBUYA TSUTAYA IP書店は「ホロライブファンコミュニティの皆様にご不安やご不快な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と改めて謝罪の意を示しました。同社は今後、「皆様にご満足いただける企画・運営を目指してまいります」とコメントしており、消費者の声に真摯に耳を傾け、より良い顧客体験を提供していく姿勢を見せています。
今回の「ホロライブ」グッズ販売における騒動と迅速な対応は、大規模なファンコミュニティを抱えるIPビジネスにおいて、販売戦略が如何に重要であるかを浮き彫りにしました。消費者の声、特に影響力のあるクリエイターの発言が、企業の意思決定に大きな影響を与える現代のビジネス環境を示唆しており、ファンとの信頼関係構築の重要性が改めて確認された形です。
参照元
news.yahoo.co.jp/articles/41f3ae0640a99e1f0a8fbb32f688a77d679ada74