今年の夏季繁忙期、韓国の玄関口である仁川国際空港と国内主要空港では、記録的な利用者数が見込まれ、大規模な混雑が予測されています。夏の韓国旅行を計画中の皆様へ、各空港が実施する対策とスムーズな空港利用の最新情報をお届けします。
仁川国際空港:混雑予測と対策
仁川国際空港公社は、7月25日から8月10日までの夏季繁忙期に計387万2千人、1日平均22万8千人の利用客を予測しています。これは旧正月連休時(21万9千人)に比べ約4%増で、仁川空港は過去最高の混雑が予想されます。空港公社は利用者に対し、通常より30分から最大1時間早めの到着を呼びかけています。
夏季繁忙期を前に、仁川国際空港第1ターミナルの出国ロビーで搭乗手続きに並ぶ多くの旅行者。夏の韓国旅行の混雑状況を示唆する光景。
対応策として、保安検査場の早期オープンや代替人員の投入が進められます。最繁忙期の7月23日から8月4日には、第1ターミナルの2番・4番、第2ターミナルの2番出国ロビーを30分から1時間早めて運営。さらに、第2ターミナル1番出国ロビーには保安検査機2台を追加し、各出国ロビーに67人の保安要員を増員することで審査能力を強化します。
また、待機時間短縮のため、スマートパス専用出国場の運営やセルフバッグドロップサービスの拡大も推進されます。その他、24時間営業店の拡充、駐車場の弾力的な運用、深夜バス路線の拡大など、空港利用者の不便を最小限にする対策が多角的に講じられます。
仁川国際空港公社のイ・ハクジェ社長は、「旅客の利便性と安全を最優先に夏季繁忙期を安定的に運営し、デジタル転換とグローバルネットワークの拡張を通じて、年間1億人時代に備える」とコメントしました。
韓国国内空港:夏の利用動向と対応
済州島など国内旅行客が集中する韓国の国内空港でも、夏の休暇シーズンに向けた特別輸送対策が実施されます。韓国空港公社は今夏、計431万人の旅客が国内空港を利用し、1日平均25万3千人(前年同期比増)と予測。
特に混雑が予想されるピーク日は、金浦空港が7月25日、金海空港が7月26日、済州空港が8月4日です。搭乗手続きの待ち時間短縮のため、チェックインカウンターの早期オープン、本人確認所・保安検査場の稼働最大化、出国審査場の弾力的な運営などが計画されています。
駐車場不足対策として、臨時駐車スペース5910台分を確保し、現場人員も通常より40人増の総勢2046人を配置します。韓国空港公社のソン・ジョンハ運営本部長は、「夏の繁忙期に向け緊急安全対策を準備した。現場人員を増強し、利用に問題がないよう最善を尽くす」と強調しました。
今年の夏季は、仁川国際空港をはじめ韓国の空港で記録的な混雑が予測され、各空港は利便性向上と安全確保のための対策を強化しています。夏の韓国旅行を計画中の皆様は、これらの情報を参考に、通常より早めに空港へ到着し、スマートパスやセルフバッグドロップサービスなどを活用することで、よりスムーズな空港利用が可能です。事前の情報収集と余裕を持った行動で、快適な韓国旅行をお楽しみください。