米韓貿易交渉:韓国、造船協力含む新パッケージで関税期限前の合意目指す

韓国大統領府は26日、今週後半に予定される閣僚級会談と8月1日の米国による関税保留期限を前に、米国と「相互に合意可能な貿易パッケージ」の準備を進めていると発表した。この米韓貿易交渉は、特に造船協力が焦点の一つとなっている。

主要な交渉内容と最近の進展

大統領府の声明によると、準備中の貿易パッケージには、ラトニック米商務長官が強い関心を示す「造船協力」が主要項目として含まれる。ラトニック長官は25日、韓国の金正官産業通商資源相と協議を行い、その前日の会談に続く形で意見交換を行った。両者は8月1日までの貿易協定締結という方針を改めて確認している。

米韓貿易交渉に向けた韓国・平沢港の風景。造船協力や関税問題が焦点。米韓貿易交渉に向けた韓国・平沢港の風景。造船協力や関税問題が焦点。

韓国側の課題とハイレベル協議

しかし、当初25日に予定されていたベセント米財務長官との米韓高官協議は、長官のスケジュール都合により中止された。現在、米国から25%の関税を課されている韓国は、日本の15%と比較して不利にならないよう、合意形成への強い圧力を受けている。この状況が、交渉における韓国側の戦略に影響を与えている。

このような状況下、魏聖洛国家安保室長は既に高官協議のため訪米しており、産業通商資源省の呂翰九通商交渉本部長も交渉の最前線で活動している。さらに、今週末からの週には、韓国の具潤哲企画財政相がベセント米財務長官と、趙顕外相がルビオ米国務長官とそれぞれ会談する予定だ。これらのハイレベル協議が最終合意への鍵となる。

結論

今後の米韓貿易交渉は、関税問題の解決と造船協力の進展が鍵となる。8月1日の期限に向けた韓国政府の「相互合意可能なパッケージ」が、両国間の経済関係にどのような影響をもたらすか、引き続き注目される。

出典

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0b42247c8e31c963d8a7f8b30222d441ff837d