茨城県沖の太平洋に航空自衛隊のF2戦闘機1機が墜落した事故で、操縦していた30代の1等空尉が緊急脱出前、管制官にエンジンの不調を訴えていたことが8日、分かった。中谷元・防衛相が閣議後記者会見で明らかにした。空自の事故調査委員会はエンジントラブルが起きた可能性があるとみて、慎重に調べている。
空自では5月にもT4練習機の墜落、死亡事故が発生しており、中谷氏は「国民の皆さまに再度不安を与え、大変遺憾。しっかり事故原因を究明し、対策を取る」と述べた。陸海空3自衛隊に航空機の安全管理の徹底を指示した。
防衛省によると、F2は7日午前、飛行訓練のため所属する百里基地(茨城県)を離陸した。