猛暑が続く日々ですが、手芸店や100円均一のお店では夏でも毛糸が並んでいます。「夏なのに編み物」のブームは一体なぜ起きているのでしょうか? 編み物人気の背景や理由について、YouTubeの登録者が13万人超、著書『はじめてでも「かわいい」がつくれる! かぎ針編みの、あみこもの』も人気の編み物作家・もちだあかりさんが2回にわたって解説します。
今回は、Z世代にも広がりを見せる「モバ編み」と「編み会」の魅力、そして話題の編み物カフェの様子についてご紹介します。ひとりで、誰かと、どこでも自由に楽しめるーー、そんな今どきの編み物の世界を、もちださんの視点でご案内します。
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■カフェや公園でも! 「モバ編み」という自由
かつて編み物といえば、“家でひとりで静かに楽しむ趣味”というイメージがありました。けれども最近は、もっと自由に、もっと軽やかに編み物を楽しむ人が増えてきていると感じています。
その広がりを象徴するのが、「モバ編み」という言葉です。「モバイル」+「編み物」を組み合わせた造語で、すき間時間を使って、どこでも編み物を楽しむライフスタイルを指します。