米ミネソタ州ミネアポリスの学校銃撃事件:児童2人死亡、国内テロとして捜査

米国ミネソタ州ミネアポリスのカトリック系幼小中一貫校「アナンシエーション・カトリック・スクール」で27日朝、痛ましい銃撃事件が発生しました。この無差別な暴力行為により、児童2人が命を落とし、児童・生徒14人を含む17人が負傷。容疑者は犯行後、その場で銃により自殺したと報じられています。このミネアポリスでの銃撃事件は、米国社会に深い衝撃を与えています。

事件の概要と犠牲者

地元警察の発表によると、犠牲となったのは8歳と10歳の児童です。彼らは学校に併設された教会で礼拝中、席に座ったまま銃撃に巻き込まれました。当時、教会には数十人の児童・生徒が参加しており、ロビン・ウェストマン容疑者(23)は教会の外から窓越しに数十発を発砲。ライフル銃、散弾銃、拳銃を所持していたことが確認されています。カトリック系学校を狙ったこの犯行は、社会の安全に対する深刻な脅威を示しています。

ミネソタ州ミネアポリスで発生した銃撃事件の現場付近に集まる警察官ら。厳戒態勢が敷かれている様子。ミネソタ州ミネアポリスで発生した銃撃事件の現場付近に集まる警察官ら。厳戒態勢が敷かれている様子。

容疑者の情報と捜査の進展

自殺したロビン・ウェストマン容疑者は23歳で、米紙ニューヨーク・タイムズによると同校の卒業生とみられています。捜査当局は容疑者の関係先を捜索し、犯行の動機について詳しい調査を進めています。米連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル長官は、このアメリカ学校銃撃事件を「カトリック教徒を標的とした国内テロ及びヘイトクライム(憎悪犯罪)」として捜査していると表明。この見解は、事件の背景に特定の意図があった可能性を示唆しています。

米中西部ミネソタ州ミネアポリス市の地理的配置を示す地図。事件現場の場所が示唆される。米中西部ミネソタ州ミネアポリス市の地理的配置を示す地図。事件現場の場所が示唆される。

米政府の対応

トランプ大統領は同日、この「無意味な暴力行為」を強く非難し、死亡した児童への哀悼の意を表すため、全米の連邦政府機関の国旗を月末まで半旗とするよう命じる大統領布告を発表しました。これにより、全国的な追悼の意が示され、ミネソタ州銃乱射事件の悲劇が国民に共有されました。

結論

ミネアポリスで発生した学校銃撃事件は、罪のない児童の命を奪い、地域社会に深い傷跡を残しました。FBIによる国内テロ・ヘイトクライムとしての捜査は、事件の動機解明と再発防止に向けた重要な一歩となります。米国政府の迅速な対応は、犠牲者への追悼と、このような暴力に対する断固たる姿勢を示すものです。

参考文献

  • 米中西部ミネソタ州ミネアポリスにあるカトリック系の幼小中一貫校「アナンシエーション・カトリック・スクール」で27日朝、銃撃事件があり、児童2人が死亡、児童・生徒14人を含む17人が負傷した。容疑者は犯行後、銃で自殺した。 引用元