現在放送中の今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合、毎週月曜〜土曜8時ほか)。8月29日に放送された第110回のラストで、第23週「ぼくらは無力だけれど」の予告が公開され、その波乱の展開に大きな注目が集まっています。主人公・朝田のぶを今田美桜さん、その夫・柳井嵩を北村匠海さんが演じ、子どもたちの人気者『アンパンマン』を生み出したやなせたかし夫妻をモデルに描かれる本作。次週はいったいどのような物語が待ち受けているのでしょうか。(※以下、第110回のネタバレと次週予告の内容を含みます。)
第110回「やさしいライオン」に込められたメッセージ
第110回では、のぶと嵩が羽多子(江口のりこさん)との同居生活をスタートさせます。そんな中、羽多子が嵩宛てのラジオドラマ脚本依頼を受けてしまい、焦る嵩。のぶが謝罪するも、嵩は何かを思い出し、一枚の絵を取り出します。その絵に込められたストーリーに引き込まれたのぶは、子どもと母親の話だからと執筆をためらう嵩の背中を力強く押しました。そして翌日、嵩が書き上げた感動的なラジオドラマ『やさしいライオン』がラジオから流れることに。創作への新たな一歩を踏み出した嵩の姿が描かれ、視聴者の心に温かい感動を届けました。
朝ドラ「あんぱん」の主人公、今田美桜演じる朝田のぶ(中央)と北村匠海演じる柳井嵩(右)。二人の今後の物語に注目が集まる。
波乱の第23週「ぼくらは無力だけれど」予告:人間関係の軋轢と転機
第23週「ぼくらは無力だけれど」の予告では、嵩の創作活動における深刻な苦悩と、周囲の人間関係に大きな変化が訪れる様子が描かれました。
嵩の苦悩と家族の衝突
予告編では、原稿をくしゃくしゃに丸めて投げ捨てる嵩の姿が映し出され、「これでだめだったらボクは漫画家を辞める」という切実な声が重なります。机には丸められた原稿が山積しており、嵩がどれほどの壁にぶつかっているかがうかがえます。
さらに、登美子(松嶋菜々子さん)が「漫画かなんかやめちちゃいなさい」と嵩に言い放つ場面や、登美子と羽多子がにらみ合い、「嵩さんの気持ちを踏みにじってきたがやろ」と羽多子が感情をぶつけるシーンが描かれ、のぶと嵩がその様子を心配そうに見守ります。家族間の衝突が激化し、嵩の創作意欲にも影響を及ぼすことが示唆されました。また、柳井家のリビングにいるパン職人の草吉(阿部サダヲさん)が「ごめんなさい」とつぶやく場面もあり、彼が何らかの重要な役割を果たす可能性も示唆されています。
新たな希望:手嶌治虫の言葉と蘭子の決意
一方、窓辺で物憂げな表情を見せる蘭子(不明)は、「もう、八木さんの会社には行きません」と決意を語ります。雨の中、八木(不明)が蘭子を見つめるシーンもあり、二人の関係性にも変化が訪れるようです。
そんな閉塞感漂う状況の中、天才漫画家・手嶌治虫(不明)が登場し、「必ず、やないたかしさんはすごい作品を描きます」と嵩に力強い言葉を贈ります。嵩とのぶが手嶌治虫と握手をする姿は、二人に新たな光が差し込むことを予感させます。どこかを駆け上がる嵩に、のぶが「たかし、たっすいがーはいかん」と故郷の言葉で激励を送るシーンは、のぶの献身的な支えが嵩の創作活動に不可欠であることを物語っています。そして、青空の下で笑顔を見せるのぶの姿が、未来への希望を強く感じさせます。
『あんぱん』を支える豪華キャストと物語の深層
朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子供たちのヒーロー『アンパンマン』を生み出した漫画家やなせたかしと、彼を支え続けた妻・小松暢の夫婦をモデルとした物語です。ヒロインの朝田のぶを今田美桜さん、そして漫画家志望の柳井嵩を北村匠海さんが熱演。
共演者も豪華な顔ぶれが揃っています。のぶの父・結太郎を加瀬亮さん、のぶの母・羽多子を江口のりこさん、嵩の母・登美子を松嶋菜々子さん、嵩の伯父・寛を竹野内豊さん、そして謎のパン職人・屋村草吉役を阿部サダヲさんが演じ、物語に深みを与えています。語りを林田理沙アナウンサーが担当し、脚本は数々のヒット作を手がける中園ミホさん、主題歌『賜物』は人気バンドRADWIMPSが手がけており、制作陣にも高い注目が集まっています。
まとめ
第110回で心温まる創作活動の始まりを描いた『あんぱん』ですが、第23週の予告では、嵩が漫画家引退を宣言するほどの苦悩や、家族間の激しい衝突が示唆され、波乱の展開が予想されます。しかし、手嶌治虫という新たなキーパーソンや、のぶの変わらぬ支えが、嵩に再起の希望をもたらすようです。やなせたかし夫婦の愛と葛藤、そして創作への情熱がどのように描かれていくのか、次週以降の『あんぱん』からますます目が離せません。