伊東市長、学歴詐称疑惑と『推しの子』バッグがSNSで共感呼ぶ意外な背景

静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55)が、学歴詐称疑惑により市議会から全会一致で不信任決議を可決された。深刻な政治問題の渦中、9月1日の市議会に持参したアニメ『推しの子』と『ANNA SUI』のコラボトートバッグが、インターネット上で思わぬ注目を集めている。この“イメージカラー”の真紫のバッグは、アニメファンの間で「仲間意識」を呼び、意外にも市長への好感度上昇に繋がっているようだ。

議会に現れた『推しの子』コラボバッグ、SNSでまさかの好感度上昇

市議会という緊張感のある場で田久保市長がアニメのトートバッグを持参している画像がSNSに投稿されると、「ハイブラバッグでなく庶民的な価格のコラボグッズ愛用なオタクなの含めて全力で応援するわ」「ハイブラじゃなくてエコバッグ。そして日本アニメ推し好感度上がる」といった応援コメントが相次いだ。また、地域のメガソーラー開発問題に触れ「この人が居なくなった後にソーラーパネルが設置されたらマジで恐ろしいなあ」と市長の立場を擁護する声も散見された。政治部記者は、田久保市長が以前からアニメ好きを公言し、『うたの☆プリンスさまっ♪』の一ノ瀬トキヤを“推し”と慕うなど、聖地巡礼を楽しむほどのファンであることを指摘する。公的な場で一個人としての趣味を貫く姿勢が、アニメファンの共感を呼び、好感度上昇や擁護の声に繋がったと分析している。

学歴詐称疑惑で不信任決議を可決された静岡県伊東市の田久保眞紀市長が、市議会で真剣な表情を見せる様子。市長の服装と対照的なアニメコラボバッグが注目を集めた。学歴詐称疑惑で不信任決議を可決された静岡県伊東市の田久保眞紀市長が、市議会で真剣な表情を見せる様子。市長の服装と対照的なアニメコラボバッグが注目を集めた。

学歴詐称疑惑とメガソーラー開発反対、市長の進退と支持の背景

伊東市初の女性市長となった田久保氏は、当初「東洋大卒」と紹介されていたものの、実際には大学を除籍となっていたことが発覚した。7月には辞職し出直し市長選で審判を仰ぐ方針を示したが、その後一転して続投を宣言。特にメガソーラー計画の白紙撤回など、環境問題への強い姿勢を打ち出し「必ずやり遂げなければならない」と訴えていた。市長職に就く以前から、地域のメガソーラー開発問題に深く関与してきた経緯がある。反対運動を展開する団体において事務局長および代表の役職を歴任し、開発阻止の先頭に立ってきた人物として知られているため、市民からの応援の声も多い。不信任決議が可決された2日後の9月3日、市長はX(旧Twitter)で一碧湖の視察に触れ、「森に囲まれた美しい湖はボート遊びや湖畔を一周できる遊歩道などが整備され伊東市でも人気の観光スポットです。近年、湖畔で進む開発行為と環境保全との共生が課題となりつつあります。(中略)地域の財産を守り次世代へ引き継ぎ、観光資源として活かしていくための方策を積極的に講じて参ります」と投稿。これに対し、「負けないでください。応援しています」「関東から応援しています!メガソーラーは絶対反対です」など、他県からも応援コメントが届いている。

進退の選択迫られる田久保市長、今後の動向に注目

1日、不信任決議案が可決された市議会直後、田久保市長は外で待ち構える記者団に対し「議決いただいたことを持ち帰る」とコメントした。学歴詐称疑惑と不信任決議という厳しい状況下で、アニメ趣味が意外な形で市民やネットユーザーの共感を呼んでいる田久保市長。議会解散か、自身の失職か、伊東市のトップとしてどのような選択をするのか、その進退と今後の動向に大きな注目が集まっている。


情報源:Yahoo!ニュース / 週刊女性PRIME