米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は5日、米軍が2019年に、北朝鮮の海岸に上陸する極秘作戦を試みたが失敗したと報じました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「米軍の北朝鮮極秘作戦」について解説します。
Q 米軍が北朝鮮への上陸作戦を試みていたって聞いたよ。どんな作戦だったの?
A NYTによると、米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の会話を傍受するため、北朝鮮の海岸に上陸しようとした極秘作戦だったということです。
Q いつごろ行われた作戦なの?
A 19年初頭、2回目の米朝首脳会談が開かれる前に実行されました。
Q どうやって北朝鮮に近づいたのかな。
A 北朝鮮沖に停泊した原子力潜水艦から小型潜水艇2隻で海岸に接近し、隊員8人が泳いで上陸し、会話を傍受する電子機器を設置する計画でした。
Q 作戦は成功したの?
A 途中で、近づいてきた北朝鮮の船が付近をライトで照らすなどしたため、隊員が船に向けて一斉に発砲し、乗組員全員の死亡を確認しました。作戦は中断され、引き返したといいます。
Q 殺されたのは兵士だったの?
A いずれも非武装で、格好から漁師と判断されたそうです。
Q この作戦が明るみに出ていたら、どうなっていたの?
A 朝鮮半島で大規模な軍事衝突に発展する恐れがありました。
Q トランプ氏はこの作戦について何て言ってるの?
A ホワイトハウスで記者団の取材に応じたトランプ氏は「何も知らない。初めて聞いた」などと繰り返して質問をかわしました。