天皇皇后両陛下が主催される秋の園遊会が、10月28日に東京・元赤坂の赤坂御苑にて盛大に開催されました。今回特に注目を集めたのは、両陛下の長女である愛子さまと、秋篠宮家の次女である佳子さまが、ともに「赤」系統の衣装を着用されていたことです。「色かぶり」ではないかと一時話題になったお二人の装いですが、専門家はそれぞれのファッションに独自のスタイルが色濃く表れていると分析しています。日本の皇室ファッションに関心を持つ多くの人々が、この華やかなイベントと、お二人の着こなしに熱い視線を送りました。
秋の園遊会、皇族方が集う華やかな一時
快晴に恵まれた28日午後1時50分、国歌「君が代」が流れる中、天皇陛下と皇后雅子さまが赤坂御苑の三笠山に立たれ、園遊会の幕が開かれました。続いて秋篠宮ご夫妻、そして愛子さま、佳子さまといった女性皇族方が並ばれ、そのお召し物は赤坂御苑の豊かな木々の緑に鮮やかに映え、会場を一層華やかな雰囲気に包みました。この式典は、国内外の要人や各界の功労者を招き、皇室と国民が交流する貴重な場として、毎年多くの関心を集めています。
「色かぶり」が話題に?SNSの熱い反応
園遊会の様子は、報道番組のネット中継を通じてリアルタイムで発信され、SNS上では多くの視聴者からの書き込みが相次ぎました。特に「愛子さまと佳子さま、おふたりとも、赤の装い!」「お洋服の色、愛子さまと佳子さま、かぶってる?」といった声が多数見受けられ、お二人のファッションに大きな注目が集まっていることが伺えました。このような一般の反応は、皇室の行事が持つ社会的な影響力の大きさを示しています。
服装心理専門家が読み解く、お二人の「赤」
この「色かぶり」について、服装心理・ファッション分析の専門家であるスタイリストの角佑宇子(すみ・ゆうこ)さんは、異なる見解を示しています。角さんによると、秋の園遊会という場において「落ち着いた色で華やかなもの、そして秋らしさ」を意識した結果、たまたま同系色の衣装を選ぶことになった可能性は十分にあるとのこと。特定の意図というよりは、季節感とフォーマルな場への配慮が自然に重なった結果と見ています。
しかし、角さんは「全体的なシルエットからディテールまで、愛子さま、佳子さまのそれぞれ独自のスタイルが顕著に表れていて、どちらも素敵でした」と述べ、色の共通性以上に、お二人の個性的な着こなしに注目しました。
愛子さまの「ボルドー」が醸し出す品格
今回の園遊会で愛子さまが着用されていたのは、えんじ色に近い深みのある「赤」、いわゆるボルドーカラーのセットアップでした。この装いについて角さんは、「クラシカルな印象で、“上品”で“上質”なというキーワードが当てはまるようなオーセンティックなスタイルを意識されている着こなしでした」と高く評価しています。愛子さまのファッションは、伝統と格式を重んじつつも、現代的な気品を兼ね備えた、洗練された皇室ファッションの一例として、多くの人々に感銘を与えました。
愛子さまが秋の園遊会で着用されたボルドー色のセットアップ。気品あふれるその装いは、皇室ファッションの注目を集めた。
今回の園遊会では、愛子さまと佳子さまが「赤」という共通のテーマカラーを選ばれながらも、それぞれの個性が光るファッションを披露されました。色合いの共通性は偶然であったとしても、そこから見えてくるのは、お二人が公の場において、いかに自身のスタイルと皇室の一員としての品格を調和させているかという点です。愛子さまのクラシカルで上品なボルドーの装いは、その成熟したお人柄と相まって、新たな皇室の魅力を示しました。お二人のこれからのご活躍と共に、それぞれのファッションスタイルが今後どのように進化していくのか、引き続き注目が集まることでしょう。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (2025年10月30日). 愛子さまと佳子さま、園遊会でまさかの「色かぶり」?専門家「個性が色濃く出ている」. https://news.yahoo.co.jp/articles/9fdc331938a03e23e4f790a4ac617440b7a156f8





