高市早苗首相(64)の初の所信表明演説が衆議院本会議でヤジにより大きく妨害され、国民の間で「聞く耳を持たない」国会議員への怒りが爆発しています。首相が国家方針を語ろうとする中で、「裏金問題の全容を解明しましょう!」「旧統一教会はどうした!」といった執拗なヤジが一部の議員から飛び、首相の発言が国民に届かない事態となりました。この国会におけるヤジ問題は、SNSを中心に瞬く間に拡散され、国民の政治への信頼を揺るがす事態に発展しています。
高市首相の所信表明を妨害したヤジ、国民の「聞く権利」を侵害か
所信表明演説中、首相の声をかき消すかのようなヤジが相次ぎ、その直後にはSNS「X」(旧Twitter)でヤジを飛ばした議員の特定作業が始まりました。特に注目を集めたのは、ヤジシーンの証拠動画と共に、立憲民主党の水沼秀幸議員(35)と岡田悟議員(41)です。彼らの行為に対し、Xでは「議会の品格を破壊している」「野次ってないで聞けよ!」「うるさすぎ。国民の聞く権利の侵害」「あれは日本の恥」といった批判的なコメントが殺到し、「ヤジ議員」というワードがトレンドで1位になる事態となりました。
この状況を受け、立憲民主党の野田佳彦代表(68)は静岡第一テレビの単独取材に対し、「新首相が誕生して所信表明の出だしでどういう話をするのか、まずはしっかりと受け止めるというところから、聞くというところから始めなければならなかった」と述べ、ヤジを飛ばした議員たちに注意を促したと報じられています。国民は、国政の重要な局面で政治家が示すべき態度について、改めて疑問を投げかけています。
小西洋之議員の「ヤジ擁護論」が更なる波紋、国民感情を逆撫で
野田代表の注意によって騒動が収束に向かうかと思われた矢先、同党の小西洋之議員(53)がXに投稿した内容が状況を一変させました。小西議員はヤジ騒動直後に、「これぞ、議会政治であり、このヤジを放った議員は国民代表として称賛されるべきだと思います。」と投稿。たちまち批判のコメントが殺到し、ニュースとして取り扱われる事態となりました。
しかし、小西議員の持論は止まりませんでした。政治ジャーナリストは「せっかく野田さんが当該議員を注意したことでこの騒動は収まると思ったのですが、小西議員は“ヤジは非常に重要な国会議員の議会活動”だとし、総理の演説原稿は事前に入手できるから“人の話を聞いていない”ということは一切ない、演説内容を深く理解しているからこそ意義のあるヤジができると言い切ったのです」と指摘します。
国会でのヤジ問題に対し擁護論を展開し、国民からの批判を浴びた立憲民主党の小西洋之議員
このヤジを正当化する小西議員の主張は、国民の怒りにさらに油を注ぐ形となり、SNS上で激しい議論を巻き起こしています。多くの国民からは、「国民は総理の演説を聞いて初めて知るんだよ。バカなの?」「画面の先にいる国民のこと忘れて悦に浸ってんじゃねえぞ」「国民は聞きたかった。ただそれだけです」「人の話は静かに聞きましょうって小学校で習いませんでしたか?」「書いてる途中で『自分って馬鹿だなぁ〜』って思わないんか?」「正真正銘のバカ議員だわ…」といった、初めて所信表明を聞く国民を置き去りにした発言への呆れと怒りの声が相次いでいます。
過去の言動も影響か?小西議員への視線が厳しくなる背景
小西議員に対する国民の視線が厳しくなった背景には、今回のヤジ擁護発言だけでなく、過去の言動も影響していると見られます。ヤジ騒動のわずか3日前には、政治系YouTubeチャンネル『ReHacQ-リハック-』の生配信で、再生の道の石丸伸二代表と激しい“バトル”を繰り広げたばかりでした。
ある関係者は、「議論の最中、石丸さんの発言に対し小西さんが“全員落選させている党首が何言ってんだよ”と横やりを入れると、石丸さんは“横から悪口を言うのは品が悪いのでやめた方がいいですよ”と不快感を示しました。その後、石丸さんは番組を途中離脱する姿勢を見せたほどです」と語ります。さらに、小西議員は番組終了後も「石丸構文は私には通用しない」と投稿し、「性格が悪い」「石丸さんを論破することが仕事なのか」といった批判の声を浴びていました。
こうした一連の言動の直後に飛び出したヤジ擁護論は、小西議員への国民の信頼を一層損ねる結果となりました。
結論
今回の高市首相の所信表明演説におけるヤジ問題、そしてそれに対する小西洋之議員の擁護発言は、国会における議員の品位と、国民の「聞く権利」について改めて大きな議論を巻き起こしています。政治家たちが議論すべき点が、国民感情と乖離した「ヤジの正当性」という「レベルの低さ」であることに、多くの国民は失望と疑問を抱いています。政治家には、国民の代表として、より建設的で品格のある議論が求められています。
参照元: Yahoo!ニュース / J-PRIME





