俳優の佐藤健が、自身初となる単独アジアツアー『TENBLANK from “Glass Heart” FAN MEETING – ASIA TOUR feat. Takeru Satoh』をスタートさせ、その新たな挑戦が大きな注目を集めている。長年、演技派俳優として確固たる地位を築いてきた彼が、今回はアーティスト「TENBLANK」のボーカルとして舞台に立つ。この大胆なキャリアシフトに対し、ファンからは熱狂的な支持と同時に、慣れない姿に戸惑いの声も上がっており、多角的な議論を呼んでいる。
佐藤健、待望のアジアツアー開幕!台北公演でファンを魅了
11月1日、佐藤健は台湾・台北での公演を皮切りに、アジアツアーの幕を開けた。この初日公演は3000枚のチケットがソールドアウトするほどの盛況ぶりで、会場は熱気に包まれた。ツアーは台北のほか、ソウル、香港、バンコクのアジア4都市を巡る予定だ。
今回のツアーは、Netflixで配信されるオリジナルドラマ『グラスハート』に登場するバンド「TENBLANK」のボーカルを務める佐藤が、その役柄を背負ってアーティストとしてのファンミーティングを行うという異例の形式。ライブ初日には、サポートミュージシャンとともに『旋律と結晶』や『約束のうた』といった楽曲を披露し、会場を沸かせた。MCでは、流暢な中国語での自己紹介や台北での思い出を語るなど、現地のファンとの積極的なコミュニケーションを楽しんだという。
金髪にイメチェン、ワイルドな新境地を開拓
芸能ジャーナリストによると、ライブでの佐藤健はこれまでのクールなイメージから一転、金髪を逆立てた“ツンツンヘア”にイメチェンし、バンドのボーカルらしいワイルドな印象を強く打ち出していたという。黒地に花柄があしらわれたシックなジャケットを着用しながらも、金髪とのコントラストが際立ち、彼の新たな魅力を引き立てていた。
11月3日には、佐藤自身が自身のInstagramを更新し、台北公演の様子やオフショットを公開。これらの写真には「かっこいい」「歌も上手い」といった絶賛の声が多数寄せられた一方で、インターネット上では「見てて恥ずかしい」「どこを目指しているのか」「痛々しい」といった違和感を覚える声も同時に聞かれた。
佐藤健、金髪姿でアジアツアー「TENBLANK from “Glass Heart”」台北公演にて熱唱する様子
俳優としてのイメージとのギャップ?ネットで広がる多様な声
2006年のデビュー以来、数々のドラマや映画で俳優として活躍し、その演技力とカリスマ性で多くのファンを魅了してきた佐藤健。それだけに、演者としてのイメージが根強く、アーティストとしての姿にはまだ慣れないファンも少なくないようだ。
今回の『グラスハート』では、佐藤自身が共同エグゼクティブプロデューサーも務めており、その役作りには並々ならぬ情熱が注がれている。関係者によると、彼は仕草や顔の角度、目の表情や声など、あらゆる面で究極の“カッコイイ姿”を追求しているという。また、佐藤自身も「王道のエンターテインメントを照れずに堂々とやりたい」と語っており、これまでの自身の枠を超えた挑戦であることを示唆している。口数の少ないクールな印象が強かった彼のパブリックイメージと、今回のバンドボーカルとしての情熱的な姿との間に生じるギャップが、賛否両論を巻き起こしている背景にあると考えられる。
佐藤健にとって、これは新たな表現の世界への挑戦であり、その試行錯誤の過程にある。彼が目指すエンターテインメントの形が、今後どのように受け入れられ、進化していくのか。ファンが彼の多様な才能と挑戦を受け入れ、アーティストとしての姿が当たり前のものとなる日が来ることを期待したい。





