千鳥出演番組の異変:「酒のツマミ」終了と「華大さんと千鳥くん」低視聴率の背景

フジテレビの人気番組「酒のツマミになる話」が年内での放送終了を決定し、その背景には人気お笑いコンビ・千鳥からの降板申し入れがあったことが明らかになりました。特に、大悟が松本人志氏のコスプレをした回が番組内容を差し替えられたことが発端とされ、吉本興業とフジテレビの間で摩擦が生じているとの報道もあります。この事態は、千鳥がレギュラー出演する他の番組の行方にも影響を与え、業界関係者の間で大きな注目を集めています。

「酒のツマミ」終了の決定打:千鳥の降板と松本人志コスプレ問題

フジテレビの「酒のツマミになる話」の年内終了は、千鳥の二人が降板を申し入れたことによるものです。この申し入れのきっかけは、10月24日に放送予定だった内容が差し替えられたことにあります。報じられたところによると、この回で大悟が松本人志氏のコスプレをして出演していたことが、上層部による「松本排除」の徹底した姿勢に触れたためとされています。デイリー新潮は11月7日付の記事で、この番組差し替えが原因であると報じました。フジテレビは公式サイトで「千鳥のお二人をはじめ出演者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪しており、番組終了への経緯に複雑な事情があったことを示唆しています。

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崖っぷちの「華大さんと千鳥くん」:プライム帯で2%台の衝撃

「酒のツマミになる話」の終了が決定する中、次に業界の注目が集まっているのが、千鳥が出演するもう一つのレギュラー番組「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」の行方です。フジテレビ系列で毎週火曜22時から放送されるこの番組は、関西テレビ(カンテレ)の制作で、博多華丸・大吉、千鳥、かまいたちといった人気お笑いコンビを集めた豪華なバラエティ番組として知られています。しかし、民放プロデューサーによると、この番組の視聴率は深刻な状況にあります。

過去1年間で視聴率は3%台が定位置となっており、直近1ヶ月間では2%台にまで落ち込んでいます(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。プライム帯の番組としては、これは打ち切りを検討せざるを得ない水準であり、特に10月21日には裏番組であるテレビ東京のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」にも敗れ、民放最下位を記録しました。人気芸人を多数起用しているにもかかわらず、なぜこのような低視聴率に陥っているのか、その要因が問われています。

人気芸人集結でもなぜ?低視聴率の要因を探る

「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」が直面する低視聴率の問題は、単に千鳥の他の番組への影響だけでなく、テレビ業界全体の課題を浮き彫りにしています。豪華な顔ぶれの芸人たちが集結しているにもかかわらず視聴率が伸び悩む背景には、番組コンセプトと視聴者ニーズのミスマッチや、多様化するメディア環境の中での視聴者のテレビ離れ、あるいは競合する他局の番組との差別化不足などが考えられます。今後、番組がどのような打開策を打ち出すのか、あるいは番組編成そのものが見直されるのか、その動向が注目されています。

千鳥を巡る二つの人気番組の動向は、テレビ業界の厳しい現実と、コンテンツ制作における新たな課題を浮き彫りにしています。「酒のツマミ」終了の余波が「華大さんと千鳥くん」にどう影響するか、今後の展開が注目されるところです。