米国でも新型肺炎の感染確認 アジア外で初、男性1人 西部州に居住、武漢渡航



新型肺炎患者の治療が行われる中国・武漢の病院(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】米疫病予防管理センター(CDC)は21日、西部ワシントン州シアトル近郊に住む男性が、中国で発症した新型コロナウィルスに感染したと発表した。米国での感染者の確認は初めて。

 米メディアによると、男性は30代で中国湖北省武漢市を旅行し、今月15日にシアトルの空港に到着。帰国後、体調不良を訴え、19日になって医療機関を受診したという。現在は同州の医療機関で隔離されて治療を受けており、状態は安定しているという。

 CDCは17日からニューヨークのケネディ国際空港、サンフランシスコ国際空港、ロサンゼルス国際空港の3カ所で検疫態勢を強化しているが、新たにシカゴとアトランタの空港も対象に加えるとした。25日の春節(旧正月)の連休に合わせて中国からの旅行者が増えるのを警戒している。

 感染者はこれまで中国、日本、韓国、タイで確認されており、アジア圏以外では初めてとなる。



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