埼玉りそな、増収増益 武蔵野銀は減収減益 コロナ影響に危機感

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 埼玉県内に本店を置く埼玉りそな銀行と武蔵野銀行の令和2年3月期決算が12日、出そろった。埼玉りそな銀行は債権関係の損益が改善したことで、売上高に相当する業務粗利益と本業のもうけを示す実質業務純益は増収増益だった。武蔵野銀行は有価証券利息配当金が減少し、業務粗利益と実質業務純益は減収減益となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が県内経済に影を落とす中、主要2行の業績は明暗が分かれた。

 埼玉りそな銀行の業務粗利益は前期比0・9%増の1145億円、実質業務純益は3・7%増の407億円。最終利益も19・0%増の262億円だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で「投資商品などの販売が減速した」(福岡聡社長)が、経費圧縮などが奏功し増益を確保した。

 埼玉りそな銀行は4年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画も発表した。感染拡大などの影響で2年度の最終利益は190億円に落ち込む見通しだが、新規ビジネス創造で4年度は250億円に引き上げるとしている。

 武蔵野銀行の業務粗利益は3・7%減の450億円、実質業務純益は15・6%減の115億円だった。ただ最終利益は法人税の減少などにより50・8%増の70億円と大きく増えた。

 感染拡大に関連した貸出先の業績悪化に備え、貸倒引当金を当初計画から約16億円ほど追加計上した。今後の影響について、長堀和正頭取は「コロナ禍による景気後退の波の規模は相当程度大きい」と危機感を示した。(中村智隆)

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