大阪府の「段階的解除」可否判断方針 営業再開へ期待高まる 検温、待ち行列にルール…新型コロナの感染対策も強化





食品売り場のみ営業している大丸梅田店。それ以外のフロアは扉が閉ざされている=13日、大阪市北区(南雲都撮影)

 大阪府の吉村洋文知事が14日にも民間事業者に対する休業要請の「段階的解除」の可否を判断する方針になったことを受け、関西の事業者は、要請の対象か自主的に休業しているかにかかわらず、営業再開への期待を高めている。サーモグラフィーを使った来客の検温や「3密」回避など、再開を見据えた新型コロナウイルスへの感染対策も怠りない。(山本考志、田村慶子、黒川信雄)

再開の採算は? 

 およそ800の店舗が軒を連ね、全長2・6キロと日本一の長さを誇る商店街「天神橋筋商店街」(大阪市北区)。飲食店を中心に商店街の2~3割程度が府の要請に応じ休業しているが、営業再開への動きも出始めた。商店街組合の関係者によると、店内の清掃などを始める店が出てきたという。

 同商店街や周辺に飲食店4店を運営する「ICHI」は休業要請に応じ、2店舗をテークアウト用商品の仕込みに利用。残る2店舗の営業を午後8時までに短縮している。休業要請が段階的に解除された場合を想定し、営業中の2店舗の営業時間を午後10時までに延長して採算が合うか、検討を始めた。

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