3台しか売れない年も… レクサスLS、英国市場から撤退 35年の販売に幕


市場を切り拓いた旗艦モデル 苦しい販売状況

【写真】設立当初からブランドを牽引してきた高級セダン【最新のレクサスLS 500を写真で見る】 (23枚)

V6ハイブリッド搭載の高級セダンであるLSは、英国での不振が長期間続いていた。2020年以降の総販売台数は39台にとどまり、そのうち昨年はわずか3台だった。撤退により、英国で新車として販売されているレクサスのセダンはESのみとなる。

また、レクサス英国部門の広報担当者はAUTOCARの取材に対し、LSが販売終了となった理由には認証や法規制の問題もあると認めた。さらに、LSと同じセグメントに属する新型の高級ミニバン、LMの人気も影響したという。LSは他の欧州市場では引き続き販売されており、英国でも在庫がある限り購入は可能である。

LSの英国価格は10万1000ポンド(約1950万円)から始まり、最上級グレードのタクミでは12万8000ポンド(2450万円)に達する。全車、3.5L V6ガソリンエンジン、2基の電気モーター、リチウムイオンバッテリーで構成されるハイブリッドシステムを搭載している。最高出力360ps、0-100km/h加速タイム(四輪駆動の場合)は5.4秒とされる。

英国でのレクサスの系譜は、35年前にLSとともに始まった。

初代LS 400は、北米市場で発売された直後の1990年に英国に上陸した。レクサス初のモデルであり、欧米のエリートブランドに対抗できる高級車メーカーとしてレクサスを位置づける役割を担った。ライバルよりも手頃な価格設定が特徴の1つだった。

それ以来、英国ではさらに4世代が続いている。最終モデルとなるLS 500は2017年に発売され、2020年にアップデートを受けた。英国におけるレクサスのラインナップは現在、LBX、UX、NX、RZ、RX、ES、LMで構成されている。

ウィル・リメル(執筆) 林汰久也(翻訳)



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