自民党のホープを待つのは鬼か玉座か、“鬼門ポスト”就任の小泉農水相が挑む「コメ問題」の先に待つ《総裁への試金石》


 石破内閣での閣僚更迭は初めてで、内閣支持率の低迷が続く石破政権にとって大きな打撃だ。その一方で、抜群の発信力を持つ小泉新農水相がコメ価格高騰に対する国民的な不満・批判の解消に向けて大胆な農協改革を断行し、成果を挙げれば、「政権を取り巻く環境は大きく改善する」(自民党長老)との指摘も少なくない。

■野党の「農水相不信任決議案」で状況一変

 今回の農水相更迭劇を振り返ると、「石破政権の右往左往ぶり」(与党幹部)が際立った。

 江藤氏が佐賀市内での講演で「コメは買ったことがない。支援者がたくさんくださるので、(わが家には)売るほどある」などと、コメ価格高騰に苦しむ国民を愚弄するような発言をしたのは5月18日。これに対して、石破首相は「農政の継続性重視」などの理由から、厳重注意のうえで江藤氏の続投を決めた。

 関係者によると、江藤氏の農水相辞任と小泉氏の後任起用は、20日深夜に石破首相と森山裕幹事長ら自民党執行部の協議で固まり、21日朝の江藤氏の辞表提出・受理→小泉氏の後任起用は「事前に決めた手順どおりに進んだ」とされる。



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