富士山に“鉄製ゲート”レンジャーに“入山拒否”権限も 無計画登山防止へ対策強化


【画像】富士山に“鉄製ゲート”レンジャーに“入山拒否”権限も 無計画登山防止へ対策強化

日本に現存する関所は、静岡県にある『新居関跡』だけですが、半月後に山開きを控えた山梨県側の富士山に新たな“関所”が設置されました。高さ3.5メートル、幅は約8メートル。総工費は1500万円で、鳥居の意匠を取り入れたといいます。

富士山ではいわゆる“弾丸登山”や“軽装登山”などがたびたび問題となっていました。13日は富士山レンジャーによる予行演習も実施されました。

富士山レンジャー
「こんにちは。今日は富士登山ですか」
男性
「俺たちユーチューバーなんで撮っちゃおうかなと。今から山頂まで行こうと思って」
富士山レンジャー
「上のほうに行くと岩場もあります。上下セパレートの雨具、登山に適した靴。ご用意いただきたいと思います」
男性
「それ揃えたら通してもらうからね?」

山梨県は条例を改正し、レンジャーには「入山を断る」権限も与えました。装備を整えた登山者はリストバンドを受け取り“関所”を通過。時間外は警備員が夜通し見守ります。

富士山レンジャー 若木俊一郎さん
(Q.入山するに適さない恰好なら「入れません」と言える)
「こういうスタイルで富士山を楽しみたいというのと、現場とのギャップというのはどうしてもある。そこは我々が力を合わせて現場で伝えていくことが、引き続き非常に大事になってくる」

山梨県側のこのゲート、実は去年から仮のゲートが設置されていました。すると、5合目からの救急搬送件数は、コロナ禍以降増加していたものの、ゲート設置後は27件と半分近く減少しています。

“関所”や富士山レンジャーの存在について、県警の山岳警備隊は…。

山梨県警 山岳警備安全対策隊 深澤真吾隊長
「現地で指導する人間がいてくれるのは、遭難予防にも非常に大きな意義がある。警察官も家族を背負っている人間がいるなか、自分の命を懸けながら、救助者を助けるために必死で頑張っています。遭難しないことを前提に、登山する方は注意していただきたい」

テレビ朝日



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