大阪大学の知られざる「リアルな姿」学生5000人の声から見えた学業と生活の実情

日本有数の国立大学、大阪大学(阪大)。受験や外部からは見えにくいその実態を、5000人超の現役生・OB・OGの声に基づく『大学図鑑!』から探ります。特に知られざる学業の厳しさや学生生活のリアルに迫ります。

「地味」と「真面目」?阪大生の素顔

外からは理系中心で「地味」、コツコツ勉強するタイプが多いとされる阪大生。日々の学業に真剣で、「酒を飲まなきゃ馬鹿になれない」との声も。京大へのコンプレックスはあるものの、日本3番目のプライドは高く、自己を確立しています。かつて『白い巨塔』で知られた医学部イメージは薄れ、今は「真面目」「大阪人らしくない」が一般的な評価。学生自身も「はっちゃけられない」と認めつつ、学生間の居心地は良いようです。

単位取得は格言通りの難しさ

関西の国立大で囁かれる「単位取得の格言」は、阪大の厳しさを物語ります。「京大は天から降る、神大は地面、阪大は掘っても出ない」—さらには「大阪湾に沈む」「木の上の単位を取りに行く」とも。これは、阪大がいかに勉強を要する大学であるかの証です。試験期に24時間開放される図書館併設の「グローバル・コモンズ」は多くの学生が利用。「試験前に猛勉強して帳尻合わせ」という声も聞かれますが、学生たちはその大変さを受け入れています。

大阪大学の学生たちが「グローバル・コモンズ」のような環境で学習する様子大阪大学の学生たちが「グローバル・コモンズ」のような環境で学習する様子

厳しさが生む二極化 特に理系

「真面目」という阪大生の根幹にある性質は、外部からの見られ方への抵抗と「日本3番目」のプライドに繋がります。しかし、近年は勉強の継続組と、厳しさに耐えきれず単位を諦める組との二極化が進んでいます。特に理系学部では、大学に来なくなったり留年する学生も少なくありません。これは、阪大での学びがいかに厳しく、覚悟が必要かを示唆しています。

『大学図鑑!』で明らかになったのは、大阪大学が真剣な学びに特化した大学だというリアルな姿です。厳しい学業の中で、学生たちは互いの居心地の良さを見出し、成長しています。阪大を目指すなら、この「真面目でタフな現実」を知っておくことが重要でしょう。

参考資料:
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c8ae9324263634eac866560bd6c842f08995814
※本記事は『大学図鑑!2026』の内容を基に再編集したものです。