参院選比例代表に社民党から立候補した俳優のラサール石井氏は3日、新宿駅南口前で福島瑞穂党首らと第一声をあげた。参政党のスローガン「日本人ファースト」を念頭に、「人間にファーストもセカンドもない」と強調。「違っても人を認めればいい。あなたもその隣の人と違う。強い者が弱い者を助け、富める者が貧しい者をほんの少し助ける、それで良くなる」と訴えた。
税金や社会保障費、物価が上がるのに賃金だけは上がらず、非正規雇用が増えることについて交流サイト(SNS)などで不満を表明すると「『芸能人は政治を語るな』と言われた」と主張。出演する芝居の宣伝なども断られるようになり「発言する機会がなくなっていった」といい、「(議員になって)政治的発言をするのを仕事にしようと思った」と述べた。
社民党は今回の選挙で、3人以上当選させるか、全国で得票率が2%に達しなければ、国政政党としての要件を満たさなくなる。「社民党がなくなったら日本の底が抜ける。2%を必死に頑張って何とかしようと思っている。社民党をなくさないでください」と呼び掛けた。【園部仁史】