資産形成の手段として株式投資が注目されるなか、なぜ「米国株」の人気が高いのでしょうか。日本にも優良な企業は数多く存在するにもかかわらず、「投資するなら米国株が最強」という声はたびたび耳にします。その背景には、単なるイメージだけではない、明確で力強い理由が存在するようで……。本記事では、PAN氏の著書『世界最強の米国株で始める株の教科書』(フォレスト出版)より、米国株が「最強」と言われる理由を解き明かしていきます。
投資対象として米国株が最強なワケ
ーーなぜ米国株投資なんですか? 日本株にも魅力的な銘柄がたくさんあるのに、どうして米国株にばかり投資してるんですか?
ひとことで言うと、あらゆる面で米国株が最強だからです。アメリカという国が持つ成長力や、米国企業の株主重視といった姿勢が、とても魅力的です。
ーー米国株なら「ほったらかし投資」でもいいってこと?
今、投資によってお金を増やしたいと考えるなら、米国株を検討すべきということは、おそらく間違いありません。これからもしばらくは強さを維持すると思いますが、20年先、30年先も同様であるかはわかりません。ただし、あくまでも「現時点では最強」ということです。米国株でも「ほったらかし投資」はよくありません。
わたしの本書執筆時点の投資対象は、株式投資では米国株がほぼ100%です。米国株以外にはほとんど投資していませんし、日本株はひとつも持っていません。
ここで誤解しないでいただきたいのですが、日本株をダメだと言っているわけではありません。日本株について、よいとも悪いともいえるほど詳しくないというのが実際のところです。アメリカの経済動向を日々チェックするのは生活の一部になっていますが、日本銀行の金融政策がどうなっているかはあまり気にしていません。
国としては、日本が断然好きです。安全で、食べ物が安くておいしく、社会の至るところにきめ細やかさが行き届いている。住む国として日本は最高だと思います。
しかし、最強の経済国はやはりアメリカです。米国株がなぜ最強なのか、理由はいくつも挙げることができます。