国際原子力機関(IAEA)はウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所の周辺で12日夜(現地時間)、数百発の銃声が聞こえたと明らかにした。
13日、ロイター通信の報道によると、IAEAは13日に声明を通じて「12日午後10時から約1時間繰り返し発射された大規模な銃撃は異例のもの」としながら「この事件に対する追加情報を収集している」と明らかにした。
欧州最大の原子力発電所であるザポリージャ原発はロシアがウクライナを侵攻した2022年2月以降、ロシアが占領している。ウクライナだけでなく、ロシアや東欧まで電力を供給していたザポリージャ原発は現在安全問題で稼働が中断されている。
ザポリージャ原発は戦争勃発以降、外部の電力遮断で何度も危機状況に置かれた。原発が外部電力と断絶すれば冷却システムが止まる。最悪の場合には原子炉の過熱で炉心溶融(メルトダウン)が発生して放射性物質が大量に漏れる災難につながる可能性がある。
一方、ザポリージャ原発にはロシア軍占領以降、IAEA専門家チームが常駐して原発の安全を監督・保護している。