今日26日も、日本列島は強烈な日差しと暖かい空気の影響を受け、各地で危険な暑さに見舞われました。特に東北地方では、観測史上1位を記録する場所が相次ぎ、福島県伊達市梁川では全国で今年最高の39.9℃を観測。福島市も観測史上初の39.2℃を記録するなど、未曾有の猛暑となっています。明日27日以降も東北から九州にかけて猛暑が続く見込みで、熱中症への厳重な警戒が引き続き必要です。
強烈な日差しが降り注ぐ真夏の日本列島
東北・福島で40℃迫る記録的猛暑:各地で観測史上最高の気温を更新
今日26日、日本各地を襲った危険な暑さの中で、特に東北地方の気温上昇が顕著でした。福島県伊達市梁川では最高気温39.9℃を観測し、40℃の大台に迫る今年の全国最高気温を記録しました。また、福島市では観測史上初の39.2℃、山形県米沢市や福島県石川町でも38.4℃を記録し、これらも観測史上1位の暑さとなりました。宮城県仙台市では、36.4℃を記録し、6日連続の猛暑日となり、観測史上最長記録を更新しています。全国的には、猛暑日(最高気温35℃以上)を記録した地点が6日連続で200を超え、244地点に達しました。真夏日(最高気温30℃以上)の地点数は全国で641地点にも上り、広範囲で酷暑が続いています(最高気温、猛暑日地点数、真夏日地点数は午後3時までの速報値)。この異常な高温は、広範囲にわたる高温注意情報が発令される要因となっています。
東北地方における記録的な猛暑日を示す日本の気象データ
来週以降も日本列島は危険な暑さ継続:東海・西日本で40℃超えの予測も
東北から九州にかけての広い範囲では、明日27日以降も猛暑日が続くと予想されており、体温をはるかに超えるような危険な暑さとなるでしょう。特に東海地方や西日本の内陸部では気温が非常に高く、岐阜市や京都市などでは30日(水)頃に40℃以上が予想されています。さらに、大分県日田市では3日連続で40℃以上を記録する可能性も指摘されています。8月に入っても、この過酷な暑さが収まる兆しは見えません。日本気象協会は、昨日25日に「北・東・西日本の長期間の高温と少雨に関する全般気象情報」を発表し、8月にかけても気温が「かなり高い状態」が続く見込みであるため、国民に対し熱中症などへの厳重な注意を呼びかけています。水分補給や適切な休息といった熱中症対策は、これまで以上に重要となります。
東海から九州で続く危険な暑さの予報図
熱中症が疑われる場合の応急処置:命を守るための迅速な対応
熱中症はできる限り予防することが重要ですが、万が一症状が疑われる場合は、迅速な応急処置が命を救う鍵となります。
熱中症が疑われる人への応急処置方法のイメージ
まず第一に、涼しい場所への移動を最優先してください。冷房が効いた室内や、屋外であれば風通しの良い日陰など、体温を下げられる環境へ速やかに移動させましょう。
次に、衣服を緩め、体から熱を逃がすことが重要です。ネクタイを外し、ボタンを開けるなどして、体を締め付けている衣類を緩めてください。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕、保冷剤などをタオルで包み、両側の首筋、わきの下、足の付け根といった太い血管が通る場所を冷やすと、効率的に体温を下げることができます。
そして、意識がある場合は水分と塩分の補給を行ってください。冷たい水を飲むことで、体にこもった熱を奪い、水分不足も補えます。汗によって失われたミネラルも補給できるよう、経口補水液やスポーツドリンクを摂取することが推奨されます。ただし、吐き気を訴えている場合や、意識がない場合は、誤嚥の危険があるため、決して口から水分を補給させてはいけません。このような状態の場合は、ためらわずに直ちに救急車を呼び、病院へ運ぶ必要があります。
高齢者や乳幼児は特に熱中症にかかりやすいため、周囲の人がきめ細やかな配慮をすることが不可欠です。また、体力に自信のある方でも、油断すると熱中症になる危険性があるため、誰もが予防策を講じる必要があります。自分自身の対策はもちろん、周囲の人々にも気を配り、少しでも熱中症の兆候が見られた場合は、すぐに適切な応急処置を行ってください。
参考文献
- 日本気象協会 tenki.jp (2025年7月26日公開記事を基に作成)