知床の国道でエゾシカの雄をヒグマが襲う 「動けないシカは通報を」


 北海道警中標津署によると、襲撃が目撃されたのは、同日午前10時20分ごろ。北海道羅臼町礼文町の国道335号上で、人家からは約50メートルほどの距離。目撃した町民は「暴れるエゾシカの首筋にかみついて、道路外の草むらに引き込もうとするが、小柄なせいか道路外に持ち上げられず、鳴きわめくシカを道路上で少し食っては襲撃を繰り返していた。車は上下線とも渋滞し、車を降りてスマートフォンなどで撮影する人もいて、危険だった」と話す。関係者によると、駆除されたのは体重95キロの雌だった。

 知床財団の山中正実・特別研究員は「ぼんやりしていて襲撃されたのか、交通事故で弱っていたシカかどうかは不明」とした上で、「動けなくなったシカがいたら、ヒグマがすぐに餌付いて危険なので関係機関に通報してほしい」と注意を呼びかける。【本間浩昭】



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