マグニチュード(M)8.8の巨大地震の影響で、ロシア極東のカムチャツカ半島にある複数の火山が同時に噴火し、数キロメートルにも及ぶ火山灰が立ち上った。
5日(現地時間)、タス通信など現地メディアによると、ロシア科学アカデミー極東支部は、カムチャツカ半島のクリュチェフスカヤ火山がこの日、高さ7キロメートルの火山灰を噴出し、前日の4日には最大9キロメートルの火山灰の柱が発生したと明らかにした。
クリュチェフスカヤ火山の成層火山のひとつであるクラシェニンニコフ火山も、6キロメートルの高さまで火山灰を噴き上げた。噴出した火山灰は東および南東方向に160キロメートル移動したという。この火山は、先月30日にカムチャツカ半島近海で発生したM8.8の大地震の影響で、16世紀以降初めて噴火した。
このほかにも、カムチャツカ半島ではベジミャニ火山、カンバルニ火山、カリムスキー火山、ムトノフスキー火山、アバチンスキー火山などが同時に活性化したと現地メディアは報じている。ロシア当局は、この地域の活火山では6~10キロメートルの高さまで火山灰が噴き出す可能性があるとして、火山周辺10キロ圏内への立ち入りを控えるよう呼びかけた。
カムチャツカ半島は、太平洋の「火の環(Ring of Fire)」に位置し、火山および地震活動が活発な地域である。2014年には、同半島で8つの火山が同時に噴火したこともある。