【ワシントン=阿部真司】米ホワイトハウスのキャロライン・レビット大統領報道官は28日、トランプ大統領が米疾病対策センター(CDC)のスーザン・モナレズ所長を解任したと明らかにした。ワクチン接種を巡る政権の方針に従わなかったという。
モナレズ氏は7月31日に就任したばかり。モナレズ氏側は27日に声明を出し、「非科学的で無謀な指示を追認しなかったことを理由に標的とされた」と政権を批判した。CDCの幹部数人もモナレズ氏の解任に抗議し、辞任を表明した。
ロイター通信によるとワクチン懐疑派で知られるロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は6月、ワクチンの安全性や有効性をCDCに勧告する諮問委員会のメンバー全員を解任し、自らの考えに近い人物に交代させた。ケネディ氏は新たなメンバーによる勧告を受け入れるようモナレズ氏に迫っていたという。