「部下と恋愛」でトップ解任　就任わずか1年　ネスレ

ローラン・フレイシェ氏（ＡＦＰ時事）

　【ブリュッセル時事】スイス食品大手ネスレは1日、ローラン・フレイシェ最高経営責任者（CEO）を同日付で解任したと発表した。

　直属の部下との恋愛関係について調査した結果、社の行動規範に違反していると判断した。フレイシェ氏は昨年9月の就任からわずか1年で職を追われた。

　ポール・ブルケ会長は声明で「これは必要な決断だった。ネスレの価値観とガバナンスは当社の強固な基盤だ」と述べた。ロイター通信などによると、調査は今春、社内通報制度を通じて寄せられた情報をきっかけに開始されたという。

　後任のCEOには、昨年7月からカプセル式コーヒーの「ネスプレッソ」事業を率いるフィリップ・ナブラティル氏が就いた。