気象庁によると、台風15号は5日午前9時ごろ、和歌山県北部に上陸した。午前10時時点では、奈良県五條市付近にあり、1時間におよそ45キロの速さで東北東に進んでいる。
台風や高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気と、本州付近にのびる前線の影響で、5日は台風から離れた地域でも大雨となるおそれがあるという。
東海地方と関東甲信地方では、5日夜のはじめ頃にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるといい、気象庁は土砂災害や浸水、河川の氾濫(はんらん)への警戒を呼びかけている。
午前10時時点の、台風15号の中心気圧は1000ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。
宮城県女川町付近では5日午前4時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表された。
6日正午までの24時間に予想される降水量は、多いところで関東甲信地方200ミリ、東海地方150ミリ、東北地方80ミリ。(東谷晃平)
朝日新聞社