ウクライナのゼレンスキー大統領は6日の動画声明で、ウクライナ軍が使用している武器のうち自国産が占める割合が60%近くに達したことを明らかにした。ゼレンスキー氏は7月、武器の国産化率を50%以上に引き上げるよう政府に指示していたが、その目標をすでに達成した形だ。ゼレンスキー氏は「強力な防空システム」の開発が今後の課題だと述べた。
ウクライナは、米欧の軍事支援を長期にわたり安定的に確保できる保証がないとの認識に立ち、武器の国産化を急速に進めている。昨年の武器国産額は約100億ドル(約1兆4700億円)で前年の3倍以上に増えた。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は6日夜から7日朝にかけ810機のドローンと13発のミサイルでウクライナを攻撃した。一晩に飛来したドローン数は過去最多。ウクライナ軍はドローン747機とミサイル4発を撃墜もしくは無力化したとしている。首都キーウ中心部の政府庁舎も攻撃を受け火災が発生した。
一方、ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は地元メディアのインタビューで、露軍が前線全体で発射した砲弾の40~60%は北朝鮮製だと明らかにした。