人気夫婦YouTuber「ポンコツらいす」が、連れ子に対する不適切発言が発端となり炎上。批判の声が殺到したことを受け、11月3日にYouTubeチャンネルでの活動休止を発表しました。この出来事は、SNSにおける発言の責任と、子連れ再婚家庭におけるデリケートな問題提起として、大きな波紋を広げています。
夫婦YouTuber「ポンコツらいす」とは
「ポンコツらいす」は、妻のまりこさん(40歳)と夫のこうせいさん(27歳)からなる13歳差の夫婦YouTuberです。歳の差カップルの日常をコミカルに発信する動画で人気を集め、YouTubeのチャンネル登録者数は30万人を超える影響力を持っていました。
2人は2021年1月に結婚。当時、まりこさんには前夫との間に2人の連れ子がおり、その後2024年2月にはこうせいさんとの間に新たな子供が誕生。現在は子供3人を抱える5人家族として、その生活の一端を動画で公開していました。
炎上の発端:「連れ子邪魔」発言の波紋
今回の炎上のきっかけとなったのは、10月27日にTikTokに投稿された動画です。動画の中で、まりこさんは連れ子の1人であるヒカちゃんの目の前で、こうせいさんに対し「結婚する時、連れ子、邪魔じゃなかった?」と質問しました。
これに対し、こうせいさんは「邪魔っていうか……。邪魔とは思わなかったけど、邪魔だったかもね」「いるいないとでは身軽さが違うやん」と発言。その言葉は、連れ子を持つ親として配慮に欠けるとして、瞬く間に批判の対象となりました。動画内では、こうせいさんが「まりこと2人でも楽しかったと思うけど、子供達がいたからこそまた違う笑いが生まれた」「むしろ良かったよ?」とフォローする場面や、ヒカちゃん自身もこうせいさんに対し「邪魔」と言い返すなど、家族間の親密なやり取りも見受けられました。しかし、連れ子のいる前で「邪魔」という言葉が発せられたことに対し、インターネット上では《子供ガチで可哀想》といったコメントが殺到し、大きな炎上へと発展しました。
活動休止に至るまでの経緯と夫婦の対応
世間からの激しい批判を受け、「ポンコツらいす」夫婦は11月3日に「【活動休止】しばらくYouTubeを自粛します。」と題した動画を投稿し、活動休止を報告しました。動画の中で、こうせいさんは「この度、活動を休止いたします」と述べ、まりこさんも「家族交えていろいろ会議しました。話し合いというか、今後の動きというか」と経緯を説明しました。
子供たちへの謝罪と今後の姿勢
まりこさんは、最も最初に謝罪すべき相手は子供たちであるとし、「そこはしっかりと今回、巻き込んでしまったことだとか、いろいろ不安にさせてしまったこととか、そこは本当に2人で丁重に謝罪をしました」と、子供たちへの心からの謝罪を伝えたことを明かしました。
また、炎上中にも応援の声が届いていることに感謝しつつ、今後は子供との接し方や動画での表現方法について、必要に応じて修正しながら活動を続けていく意向を示しました。子供3人を抱える中で、生活の基盤もかかっているため、今後の判断は「一時的な感情というよりは冷静にしっかり」行っていきたいと発言。数年間、インターネット・SNS事業一本で生計を立ててきた背景から、「今回の出来事を受けて活動のバランスも今後検討していく」と語りました。
こうせいさんも、改めて子供たちの意見をしっかりと聞いたことを強調し、「児童相談所の方とかもみえるかわからないんですけど、そういう行政の指導はしっかり聞いて修正していきます」と、外部機関からの指導も真摯に受け入れ、改善に努める姿勢を報告。動画の最後には、夫婦で深く頭を下げ、「これからもポンコツらいすをよろしくお願いします」と締めくくりました。
専門家が指摘する「火消し」の失敗
なぜ、炎上からわずか1週間後に活動休止という重い決断に至ったのでしょうか。WEBメディア記者は、その背景を以下のように分析しています。
「炎上していることを感じ取ったのか、夫婦は翌28日にはTikTokに”実父と再婚相手どっちが大事か”を娘に聞いて『どっちも』『こうせいいなかったら寂しい』などと言わせる動画を投稿しています。これは火消しを試みたと思われますが、そのコメント欄にも”質問自体が酷い”といった新たな批判が殺到しました。実際の親子関係や家族の絆があっての発言だったのかもしれませんが、こうした子供を使った火消しは逆効果だったようで、最終的にケジメをつけるためにも一旦活動休止という判断に至ったのかもしれません。」
謝罪動画で神妙な面持ちのポンコツらいす夫婦
SNS時代の倫理と家族の幸福
今回の「ポンコツらいす」の活動休止は、SNS上で家族のプライベートを公開する際の倫理観、特に連れ子やステップファミリーといったデリケートな問題を扱う上での慎重さの重要性を浮き彫りにしました。軽はずみな発言が引き起こす影響の大きさと、それに対する対応の難しさを改めて示す事例と言えるでしょう。
夫婦が冷静に状況を見つめ直し、子供たちにとって真に幸福な家庭環境と活動のあり方を見出すことを期待するばかりです。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 人気夫婦YouTuber“連れ子に「邪魔」発言”で炎上も沈静化せず…謝罪動画投稿し活動休止に
- 写真引用元: 「ポンコツらいす」YouTubeチャンネル
(※注:記事内で示されたWEBメディア記者の分析は、上記Yahoo!ニュース記事の内容に基づいています。)




