コメ最高値で「5キロ5000円」に嘆きの声も…倉庫に“大量の新米”がダブつく業者の懸念はコメ価格“大暴落のXデイ”


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《庶民はコメが高いから困っていると言う事を、本当に解っているのだろうか? 》、《国の介入による減反政策・生産抑制策も止めないと》、《洋服はほとんど輸入。コメも関税撤廃してどんどん輸入したらよい》、《自由競争で放っておけば、作る人が減って、いずれ庶民が買えない価格になるのは当たり前》──。

 担当記者は「消費者が鈴木農水相に厳しい批判を浴びせたのは、当然ながらコメ価格の高騰が背景にあります」と言う。

「農水省は11月14日、『3日から6日までの週、全国のスーパーでコメ5キロは平均4316円で販売され、過去最高を更新した』と発表しました。さらに銘柄米=ブランド米に到っては4573円に達しました。地域差もありますが、都市部のスーパーで4300円のコメを見かけることは少なく、5キロ5000円台や6000円台が普通です。鈴木農水相の比喩を使えば、“日本で売られる洋服の全てが高級ブランド品となり、誰も買えない”という状態になっているわけです。そのためXでは『洋服なら安価で高品質のファストファッションを購入できるが、コメは高額なものしか店頭に並んでいない』というツッコミも多数、投稿されていました」

アメリカ産米が大人気

「米穀販売業者や関係団体が会員の『公益社団法人・米穀安定供給確保支援機構』は11月10日、『米取引関係者の判断に関する調査結果』の10月分を公表しました。これはコメの取引関係者にアンケート調査を実施し、向こう3カ月の需給状況や価格の見通しを質問したものです。その調査によると、多くの関係者が『今後、コメ価格は下落する見通しが強い』と回答したのです」(同・記者)

 朝日新聞は11月4日の朝刊に、コメの国内卸業者としては最大手になる「神明ホールディングス」の藤尾益雄社長に取材した記事を掲載した。(註)

「藤尾社長は『新米の販売に急ブレーキがかかっている。全く動いていない』とコメが小売店で売れていない実情を明らかにしました。藤尾社長によると今、スーパーで売れているコメはトップがアメリカ産の輸入米で、次が備蓄米だそうです。ただし、都市部でカリフォルニア米が飛ぶように売れているのは事実ですが、備蓄米が店頭に並ぶことは滅多にありません。いずれにしても、消費者は5キロ5000円のコメを明確に拒否し、炭水化物は麺類で補っています」(同・記者)



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