天皇皇后両陛下の長女、愛子さまがラオスを公式訪問され、その穏やかな笑顔と堂々としたご公務の姿が現地で大きな歓迎を受けています。各地の伝統衣装で仏塔を訪れ、国家主席や政府高官らとの面会、国家副主席主催の晩餐会に出席されるなど、重要な行事に臨まれた愛子さまの「成功」は、天皇陛下や皇后雅子さまと共にラオスについて深く学ばれた謙虚な姿勢と、ご家族の絆によって支えられています。
愛子さま、ラオス伝統衣装で敬意を示す
訪問2日目の11月18日、愛子さまはラオスの伝統的な民族衣装である巻きスカートの「シン」と肩掛けの「パービアン」を身につけ、格式高い黄金の仏塔「タートルアン」をご訪問されました。このラオス文化への敬意を示す装いは、現地の人々に大変好意的に受け止められました。タートルアン訪問後も、愛子さまはトンルン国家主席やパーニー国家副主席、ソーンサイ首相との会談に臨まれ、夜には国家副主席主催の晩餐会に和装で出席されるなど、多忙な日程を穏やかな笑顔でこなされました。
シェントーン寺院を視察する愛子さま。ラオスの民族衣装「シン」と「パービアン」を着用。
天皇ご一家の「ご進講」:深まるラオスへの理解
愛子さまの今回の訪問を支えたのは、事前の徹底した準備です。ラオス公式訪問に先立ち、天皇ご一家は東京外国語大学教授でラオスの近現代史を専門とする菊池陽子さんから「ご進講」を受けられました。10月31日に皇居・御所で行われたこのご進講には、当初愛子さまお一人の予定でしたが、急遽両陛下もご同席。菊池さんは、古代から近現代までのラオス史について、1時間にわたり説明を行いました。
愛子さまは、ご自身の筆記用具で熱心にメモを取られ、その枚数はかなりの数に及んだといいます。雅子さまも関心のある分野について質問をされ、陛下は終始笑顔で、お二人の学びの姿勢を見守られていました。多忙な公務の合間を縫ってのご進講でしたが、ご一家三方ともリラックスした服装ではなく、公務時の装いで臨まれ、真摯な態度で知識を吸収されました。菊池さんは、愛子さまの熱心な学びと、相手への細やかな気遣いに感銘を受けたと語っています。
現地を魅了した「学び」と「気遣い」
愛子さまがラオスで示された細やかな配慮は、この事前の学びの賜物でした。菊池さんによるご進講では、仏教国であるラオスでの寺院訪問時の作法や、あいさつ時の手の合わせ方といった文化的な習慣が伝えられていました。愛子さまは、これらの教えを忠実に実践され、現地の文化や習慣への深い敬意を表されました。
例えば、黄金の仏塔「タートルアン」については、16世紀に建立された歴史的背景についても説明を受けていましたが、18日の晩餐会でのおことばの中で、「誇りある歴史と人々の祈りの場の荘厳な雰囲気に心を打たれました」と述べられ、その深い感銘を伝えています。愛子さまのこうした「学び」と「気遣い」が、ラオスの人々にとって大きな喜びとなり、「ラオスの文化を尊重してくれてうれしい」という声が現地で多数聞かれました。
愛子さまのラオス公式訪問は、事前の学習とご家族の温かい支えによって、両国間の友好関係を一層深める素晴らしい機会となりました。その真摯な姿勢と文化への敬意は、国際親善における皇室の重要な役割を改めて示すものです。





